その娘、怪奇につき2
□雑談閻魔は仕事しろ
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よーうーかーいーのー、せいなのねそu
『そうじゃねぇぇぇぇぇ!
お前らなんだ!自分で原因作ってるのになんでもかんでいだァァァっ!』
「職権濫用。仕事しろ」
浄玻璃鏡で妖怪○ォッチ見てたら鬼灯に朝からチョップされました。死んじゃう。私死んじゃう。
『何でもかんでも妖怪のせいにする今の子供が一番の妖怪』
「なんで今の子どもの夢壊しに来てるんですか」
壊してるわけではない。真実を述べているだけだ。
あ、もう始業か
「閻魔大王、次の裁判開始時刻が…チッ」
『亡者うるさいですね。黙らせ…』
ビュンッ
ガァァァン!
『それも職権濫用では…』
「私はただ金棒を投げただけです。」
理不尽だ。こんな感じで少し早めの昼休みに入った。
『そうだ、さっきの続きなんだけど』
「まだやるんですか妖怪○ォッチ」
『ジバニャン見たら目輝かせるくせに…って、いだいいだいいだいいだい!』
「黙ってろ」
「君たち元気だねぇ…ゴホッゴホッ」
『…大王?風邪ですか?』
「最近、裁判多かったじゃない?声張りすぎたみたいで…」
『大丈夫ですか?私のど飴ありますけど…』
「あぁ、一粒貰おうかな」
そう言いながら本を取り出す閻魔の脇で、ゴソゴソやりだす鬼灯。何やってんだお前。絶対嫌な予感しかしない
ゴトッ
「なにこれ?」
「お気になさらないでください」
そう言って鬼灯は机に緑色の液体が入ったジョッキを置いた。
『…青汁?』
「そう思うならぜひ飲んでみて下さい」
『遠慮します』
「怪しいなぁ…まあいいや。ねぇ二人とも、百物語って知ってる?」
「ロウソクを並べて、百の物語を語るアレなら存じております。」
『あれ?もしかして大王やりたいんですか?』
「いやぁ、怖いのによくやるなーって」
「もしかして大王も手軽なスリルを欲して?わかりました、今すぐチェーンソー持ってきます」
『では私は鉈を』
「違うよ!?
何さらっといってんの!?」
というか、大王にとっては百物語よりもっと恐ろしい第一補佐官がいるのだ。いつもスリルを体験しているではないか。
「ワシがいいたいのは、いつの時代も怪談が流行るなってこと!」
『鬼灯?サラッと二個目のジョッキ置かないでください。なんですかそのピンクのやつ』
「のみますk」
『遠慮します!!!』