その娘、怪奇につき2
□野干はかわいい(確信)
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『〜♪』
「キモイ」
今日は鬼灯が美味しい甘味を見つけたらしいので、昼休み、視察ついでに花街来てます。甘味大好き。
『…なんか、女の子皆鬼灯のこと見てるよね…気の所為?』
「ここは花街ですからね」
クソ。モテる人と歩いているとこれだからいけない。
え?あれがツレ?ダッサwwwみたいなことになりかねない。すいませんでしたねぇ、ダサイツレで!
もー甘味食べて忘れよう!
『…あ、檎』
「あー、瑠璃さんと…そちらさんは?」
『同僚です。鬼灯って聞いたことあるでしょ?』
「おおっ!鬼灯様か!」
『鬼灯、祭りでも会ったと思うけど、野干の檎だよ。』
「よろしくなお兄ちゃん。
…で、二人は付き合ってるんですかい?」
『は?』
なんという爆弾をぶち込んでくれるのだこの男は。ラルといい、檎といい、なんでポヤンとしてる系のやつはこうゆうことをしてくるんだ。
『檎、私最近狐鍋にはまってるんですよ』
「わかった!わかったからやめとくれ!」
「そうですよ。付き合うとしたらこんな表に好きな人出しとく訳ないじゃないですか」
『鬼灯、それガチなの?真顔やめろ怖い』
嘘ですと鬼灯は呟いたが、こいつがいうと嘘かほんとかわかったもんじゃない。将来、鬼灯と付き合う子が出来たら全力で守らねば。
「瑠璃さん、この兄ちゃんって危ない人なのかい?」
『危ないってゆうか…真顔で冗談言う人なんだ。今のはマジで怖かったけど』
「そうか…そうだ!
あんたウチのダメホスト指導してくれん?」
「は?」
「妲己様に指導係たのまれちまったものの、ワシはどうも苦手でなぁ」
『えー…』
これから甘味食べに行くのに。やだー時間潰れる。
「あ、フルーツの盛り合わせとパフェだすぞ」
『やろう鬼灯』
「当たり前じゃないですか」