その娘、怪奇につき2
□地獄の補佐官inEU地獄
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『やっほーリリス。それとブブさん』
「キャー!瑠璃じゃなーい!今日は一緒なのー?」
『まあ…たまたま休みが取れてね。迷惑じゃなかった?』
「ぜーんぜん!むしろ大歓迎よぉ!」
今日はリリスからの招待でEU地獄で晩餐会を開いてもらってます。ホントは鬼灯一人で行くはずだったんだけどね。私が夜開いてると分かった瞬間連行されました。
「いい香りですねぇ」
『ん。飲みやすいね』
「お前らワイン詳しいのか?これはな…」
「いえ、全然。
私は正直あまりグルメではありません。インスタントも美味しいですし、フランス料理でもいまいちと感じることはあります」
「官吏なのにインスタント食うのか…
お前ら、好きな食べ物ってなんだ?」
「…………おにぎり?」
『私もですかね。具は無しで』
「日本人のその「オニギリ」に対する絶対的な信頼って何なんだ?瑠璃君に至ってはただの塩ごはゴハッ!」
神聖なオニギリ様に対してなんてこと言うんだ。塩なけりゃお前らも生きられないんだぞ。とりあえず今はライスボール(持参)を顔面ストライクさせるだけで我慢してやるか。
『あれ?そういやサンタさんは?』
「サタン様な」
「サタン王は外交でお忙しいでしょう」
「当たり前だ。今日も晩餐に出席できないほどお忙しい…」
そのとき、サン…サタン王が部屋に入ってきた。ブブさんに何か相談かな。
「新しいメイド服なんだが」
おいちょっと待て。
外交とかいってなかったかブブさん。
少し話してサタン王は出て行った。
そして一言
「『EU…暇だろ』」
「ひっ・・・暇なもんかあぁ〜」
これを暇と呼ばずして何と呼ぶ
てか今更だけど
『ガチムチでメイド大好きとか…』
「あら瑠璃、そこは気にしちゃだめじゃない」
『あなたの旦那といい…早くここから逃げたほうがいいよリリス。
あ、なんなら桃源郷にでも移り住んじゃえば?間男いるし』
「それはさせないぞリリスゥゥゥゥ!!!」
「大丈夫よぉ。私ここから出て行く気なんてないからぁ。一生付いていきますわアナタ」
あー…
魔法のカード(キャッシュカード)が大事なんですね分かります(真顔)