番外編

□大丈夫。私がいる
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『うぇっ…ァ″…』

















《何故、私なんかのために》









『ア″アア…』













《生贄のためなんかに、そんなことするのですか》








『いやァァァァァァァァァァァァァ』















夜。ここは阿鼻地獄。終業時間はだれも近寄らないし、常に亡者の叫び声が聞こえるため、何をしても気付かれない






昼間、私は記憶を取り戻した。大切なことをいっぱい思いだした。




でも、それの代償。








後悔と、自分への嫌悪感


いてもたってもいられなくて、ここに来た。ここは昔私の管轄だった場所。地形なら知り尽くしている。











『ウ″ッア…ゴハッ…』








頭の中で色々なことが駆け巡る。胃の中のものも全部吐き出して、胃液しか出ない。くらくらする。













『…』











目の前には、地獄の業火
いつの間にか、鉄鍱処まで来ていたらしい
鉄鍱処とは、助けると言っておきながら、何もせず、飢えさせたものが堕ちる地獄。地獄の業火に囲まれ、飢餓に苦しむ地獄だ。














『…丁度いい』








一歩一歩、歩みを進める























《丁は、死なせない》











あんな偉そうなことを言っておきながら、結局誰一人守れなかった。
大好きな少年も。
笑わせる。ここの地獄が私には丁度いい
























《…あなたは、ばかですね》






あぁ、本当に私は馬鹿だ。お前の言うとうりだよ、丁
あれ?これ、いつ言われた言葉だっけ。
まあいいや。















これで
















おあいこ、だね。丁









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