番外編
□地獄天獄のPR事情
1ページ/2ページ
始まりはそう
「あ、瑠璃ちゃん、鬼灯君。
ちょっとお願いがあるんだけど…」
いつだってこのヘボ閻魔のせいだ
「…で、天国地獄の同時PRがしたいと…」
『派手で観光や就職、天国地獄がわかりやすいようなPRとかって…』
ただいま桃源郷です。
私、鬼灯、白澤、ラル、桃タロー君、お香さんで閻魔が抜かしやがった”天国地獄同時PR”の相談をしています。でもラル寝てるけどね。シバいたろか。
「なんで天国地獄を同時PRする必要があるんですか。第一この白豚とこんな話題で顔合わすくらいだったらデスクワークしてた方がマシなんですよ」
「よしお前、今のは宣戦布告として扱っていいんだな」
喧嘩始めやがったよこいつら。
とりあえず話を進めないと。
閻魔もなるべく早くって言ってたし
「でもねえ…天国と地獄ってまったく違うイメージだからねえ…一緒にって難しいわよね」
そう。そこなんだ。どうやってまとめるか。しかも派手に
『いっそ天国vs地獄の映画でも…』
「瑠璃さん、なんか趣旨ずれてますけど」
『あ"ー!!!
わかんないー!!!』
あれから結構時間がたったが、一向に決まらない。さて、どうしたもんか。
「もう普通のPRでいいんじゃないの…?
僕疲れた…」
「珍しくですが、白澤さんの意見に同意です」
『クソ…ドイツもコイツも全部あのクソ閻魔のせいだ…帰ったらシメル…』
「三人とも落ち着いて!!若干キャラ崩壊してきたわよ!!」
「(ああ…これが噂のフリーダムってやつか…)」
皆若干キャラ崩壊し始めてる。
そんな時
「…んあ?おはよう…」
やっとおきたよこのポンコツが。