番外編
□意外と…
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「瑠璃様ー!」
『何ですか?』
唐瓜と茄子が何かを持って走ってきた。
「これ!やって下さいませんか!?」
『…てことで、助けて鬼灯』
「なんでですか」
唐瓜と茄子から渡されたのは、ホラゲーのソフトであった。なんか写真を撮って幽霊をやっつけるという有りがちなもの。パッケージから怖さがにじみ出てるよこんちくしょう。
「あなたホラゲー苦手なのになんでやろうと思ったんですか」
『だって!あの二人に見つめられて断れる訳ないじゃない!』
唐瓜と茄子に「瑠璃様にも是非おすすめの怖いゲームなので」と勧められたのです。でも怖いのやだ。
「その手に持っている袋は何ですか」
『…正直に言います。あの美味しいシュークリーム屋さんのシュークリーム6個に釣られました』
「……はぁ…。シュークリーム2つで手を打ちましょう」
『っ!ありがとう!』
「っ…!…いえ…」
鬼灯…なんか照れてる?あ、そっか、シュークリームだな。
『私の部屋でいい?』
「いいですよ」
お、なんか心なしか怖さが和らいだ気がする。よし!頑張るぞホラゲー!