怪奇な娘と一人のみなしご

□そのご
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「瑠璃……寝てますか」





今日は瑠璃さんが木の上で寝ていた。多分昨日、『美味い飯でもなんでも作ってやるよ(ドヤァ』とか急に言い出していたから大方夜更かししてなにか作ったのでしょう。だからそばに何か包みがあるんでしょう。





「まったく…なんで私なんかのために…」




なぜこの人は私なんかのためにここまでしてくれるのだろう。今日作ってきてくれたのだって、私がたまにご飯を食べさせて貰ってないのを知っているから。




『…うぅ』




「?」




『……心配すんな…堅物…バカ…』







寝てるんですよねこの人。寝言がもはやエスパーみたいです。
とりあえず瑠璃の頭を撫でてみる。瑠璃は嬉しそうなにやけ顔をした。締りのない顔ですね。

















あ、でも堅物とバカは気に入らないので少し顔をつねりました
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