その娘、怪奇につき

□男と女の衆合地獄
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はい。ただいま、見回りin衆合地獄です。






メンバーは私、鬼灯、唐瓜さん、茄子さんです。
私は行くつもりでは無かったけど、
「色気の出し方一つでも勉強したらどうですか(ハッ」
とか言われて来ました。昔からここで働いているんだから色気なんてひとかけらもない事は自覚してますよ。
大体、鬼って一定の年齢で成長止まるんだよ。老けるのも。そしてある程度したらまた老けだすんだ。童顔で成長止まってしまった私を助けて下さい。






「…目移りしている様では衆合地獄にはつけませんよ」





『そう言えば、唐瓜さんは将来的にはここで働きたいって言ってましたもんね』






「衆合地獄は鬼の間では阿鼻地獄より恐ろしいと言われています。不純な動機でここにつくと痛い目見ますよ」






「(ギクッ そ、そんな野郎ばかりじゃないですよ」







あ、ギクッてしたな今。
運動会といい、お祭りの時といい、唐瓜さんって絶対お香さんのこと好きだよね。




『唐瓜さん、若いうちは当たって砕けろですよ』




「フラれること前提ですか!」





まあ目先の欲にとらわれると痛い目見ると言うことだ。私も昔幾度となくあったが。







「獄卒の花街もここへ集中している。気を強く保たないと、持っていかれますよ」








『お金も心もですね。油断している内に、貴方の心も盗まれますよ』







「わーい焼き鳥だー!」









「見事に目先の欲に捕らわれている…
あいつよりチンパンジーの方が賢い気が…」







「まあ…小5くらいですよね行動が」







『かわいいじゃないですか』









「ガキみてーに薄いエロスしか語らねーし」








「濃いエロスを語れば大人と言う貴方の発想もガキですよ」







『昼間っからそんな話すんな』








「あなたは最早ウブ過ぎますよね。 4000歳のババアが。」






『だったらお前も4000歳のジジイだろ』






人の事ババア呼ばわりしやがって。だったらあの天国の淫獣はどうなんだそこら辺の星と同い歳だぞ。





 
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