その娘、怪奇につき
□十王の会食
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「瑠璃様っ…って、あ、お料理中でしたか」
『あー、大丈夫だよー』
はい。只今十王の懇親会の準備をしています。しかも食堂で。
なんと、私が十王の食事を作ることになりました。てか鬼灯から押し付けられた。解せぬ。
「わー!これ全部お供え物ですかー?」
「おい茄子!邪魔しちゃ駄目だろ!」
『あはは…よかったら見てってもいいよ。完成したら味見して貰いたいし』
そう。普通の料理だったらお茶の子さいさいなんだ。だけどさ、全てお供え物で作れってゆうのはちょっと頭のネジが5本位ぶっ飛んでないかな鬼灯!
「じゃがりこまで…」
『そのまま食べた方が美味しいに決まってるのに……でもお供え物にしないとお供え物問題の解決策として提示できなくなるし、何より慕われていたという証明が無くなり減刑の概念そのものがなくなりかねなくなり…』
「え、瑠璃様どうなされたんですか」
「変なところで集中スイッチ入ってますね」
『あ、鬼灯』
いけないいけない。ほんと変なところで集中し始めちゃうんだよな私。なんとかしないと。
『もうすぐ出来るから待っててね。で、鬼灯何の用?』
「少し様子を見ておこうと思いまして」
『πの実とかどうやって調理すればいいのさ』
「そのままパイにしては?」
『あ、そうか』
十王との食事まで、残り3時間