その娘、怪奇につき
□さぁて、女子のターンですよ
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『よし、鬼灯、今日はこれで上がるね』
「わかりました。楽しんできて下さい」
「あれ?珍しいねぇ。瑠璃ちゃんが定時より前に上がるなんて」
『今日は女子会みたいなのがあって…私も呼ばれたんですよ。あと、定時より前にいつも上がれないのはお前のせいだアホ』
そう。今日は女子会。
日頃仲の良い獄卒達と飲みに行くのである。そこに補佐官の私も呼ばれた。あ、私に嫌がらせしてきた面々はいないから大丈夫だよ。みんな昔からのいい子ばっかりだよ。色恋沙汰に興味津々過ぎるのはタマに傷だけど。
「あ、瑠璃」
『ラル!?』
さっそく店に来ました。来たのはいいけどさ、なぜラルが来てるの。あれー?ラル獄卒だっけ?
「ラルちゃんは昔から地獄に出入りしてるんだもの。呼んじゃった♪」
『後であの白豚鎮めんの手伝って下さいね』
ラルを呼ぶのは一向に構わない。むしろ大歓迎だ。ただ後であの過保護な豚が喚き出すのでめんどくさい。お前も夜遊びしてるだろうが。
そんなこんなで飲み会スタート