その娘、怪奇につき
□少し、昔話をしようか
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「あんた、なんなのよ。」
そう言われまた蹴られる。痛くないけど、頭がグワングワンいってる。
「偉いのかなんなのか知らないけどさ、鬼灯様とベタベタしちゃって。ムカつくのよ!!!」
そんなこと言われたって。昔からあんなんなんだからしょうがないじゃないか。
「死ね」
あぁ、私死ねないのに。そんなに首絞めないでよ。
私はただ帰ろうとしていた。その時、女の獄卒達に問題が発生したと言われついて行ったらこうだ。人間は昔からちっとも変わらない。あの時だって…
あれ?あのときっていつだっけ?
そうしている間にも首は締められ、その勢いで首の包帯が解けた。その瞬間、
「ひっ」
獄卒たちは私から手を離し、しばらく固まっていたが、何か暴言らしきものを吐いて去っていった。けど私の頭痛は止まなくて、てか、ここ何処だろう。辺りを少し見て大体場所は分かった。ここなら閻魔庁よりあそこの方が近いな。そう思って立ち上がり、歩き始めた