その娘、怪奇につき
□高音質っていいと思わないか?
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『鬼灯。死にたい』
「はいはい。私達死ねないんですからちゃっちゃと仕事して下さい」
私達はくそ閻魔のせいで溜りに溜まった仕事を処理していた。多分今日中に終わるかなぁ
「ごめんねぇ二人とも。」
『話しかける暇あったら手動かせ』
「それはあなたもでしょうが。まあその意見には賛成ですが。」
と言って閻魔の顔に金棒を二人してぶち込む。後悔はしていない。むしろ清々しい気分だわ。
『終わったぁ…』
「そうですね。散歩でもして来ますか。閻魔様、散歩から戻ってくるまでにそこの書類一束終わしといて下さいね」
「え、なにこれデジャヴ?」
さて、外に出たはいいものを何しようかな。地獄って雨か曇りどっちかの天気しかないし。あ、たまに月でるか。
でも、現世みたいにコロコロ景色変わんのもいいんだよなー。
「鬼灯様!瑠璃様!」
突然、獄卒がもう一人の獄卒の頭を引っ張って走ってきた。あ、あれよく見たら茄子君じゃん。
「すいませんこの新入りがワンセグを持ち込んで貞子が逃げました!」
その瞬間鬼灯は茄子の頭を軽く?叩く
「何やってるんですか!何をするにしてもまずはホウ(報告)レン(連絡)ソウ(相談)と習ったでしょう!」
『まぁまぁ、てかさ貞子ワンセグから逃げるとかどんだけガッツあんだよ』
「そりゃもうすっごい頑張ったそうです!」
「まぁいいです。とりあえず地獄一帯のテレビに札を!そして高画質のテレビをここに!」
『えー。私高画質より高音質派』
「いいから貼ってきなさい!」
しょうがない。貼ってきてやるか、と私は重い腰を上げた。