ふわりゆらりと逃避行

□ななつ
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裏話
ほぼ会話だけ注意
梢がイザナミのとこへ出掛けた後の話です






「お前…机壊すなよ…」







「すいません…つい…」







「ったく…
で?お前はなんなの?」








「はい?」








「とぼけんな。
梢さんの記憶が抜けてるところ、知ってるだろお前」






「…はて 」






一瞬鬼灯の動きが止まったのを白澤は見逃さなかった







「僕も関わっている…というか、僕は詳しくは知らないけど、一応知ってるんだよ。天帝にはバレてないけどね


















丁って、聞いたことあるだろ?」







ブンッ







「あぶねっ!
机の破片投げんな!!」







「うるさい…
というか、その名前は言わないで下さい」






鬼灯に若干の汗が見える。
動揺しているようだ。白澤は確信をもった。こいつが、彼女から昔聞いた“丁”だと






「まあ詮索はしないけどさ。僕お前のこととか知りたくないし。
けど、思い出す思い出さないはお前が決めることじゃないだろ。彼女の意見も尊重してやれ」







そう言うと、鬼灯は「お邪魔しました」と言って帰っていった




















「思い出さないで欲しいんです
彼女には、笑っていて欲しいんです」





その言葉は、宙へと消えた




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