その娘、怪奇につき2
□雑談閻魔は仕事しろ
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まあ三つ目がなんのジュースだったかは…うん。言いたくない
「素直に言えばいいじゃないですか。あれは金魚草のつ」
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ言うなぁぁぁぁぁぁ!!!!』
そのジュースなので大王の喉はちゃんと治りました。やだやだやだやだ。
「ふう。裁判も終わったね。少し休憩しようよ。たしかここに限定ドーナツが…」
「ああ、毒味しておきました」
『身体に影響なく、美味でしたよ』
「お前ら食べたんだな!?
全部!?ひどいィィィィ!!」
『じゃあ作りますか』
「え?」
「瑠璃、私の分も」
『はいはい』
〜二十分後〜
『出来ました』
作ったのは大王の顔がすっぽりとはまってしまうくらい特大サイズのポン・○・リング。もちろん鬼灯のは普通サイズ。
「君が作るんだからなにかドーナツ型のものを作ってくるんだと思った…」
『失礼な。鬼灯じゃないんですからそんなことしませんってやめて!ビシビシしないで!頭!』
「鬼灯じゃないんだからってどういう事ですか」
「まあまあ…とりあえず、いただきまーす…
!!!!
おいしーい!
やっぱり瑠璃ちゃん、料理上手だな〜」
『そんなんじゃないですよ。自然と身についたことなので…って、鬼灯?どうしたの?』
鬼灯が私の肩をポスポスしてきた。指立てて頬にぶっ指してきたらマジで殺る
「…おかわり、下さい」
『ーーー〜〜〜っっ!!!!』
鬼灯が!!!デレたぁぁぁぁ!!!!
なんなの!??私を萌え殺したいのぉぉぉ!!?あれこれデレたっていう?もう関係ない可愛いもん!!!
あれ私最近可笑しくない?なんかキャラブレてきてる管理人コノヤローぉぉぉぉぉぉ!!!!
「瑠璃?」
『なんでもないです。いっぱいあるから好きなだけとってって』
そんな様子を少し抑え気味に笑う大王。死ね
「瑠璃ちゃん!
聞こえてる!!!全部聞こえてる!!!」
『そうですか。伝わっていた話が早い。死ね』
「なんでぇぇぇぇぇぇ!!?」
「うるさいですよポン・デ・エンマ」
「なにポン・デ・エンマって!」
「見たまんまです」
「君たちさぁ…ちょくちょく儂で遊んでるよね…」
あれ?大王おこ?おこなんですか?
「1回痛い目見た方がいいよ!
"閻魔の裁き"っ!!!」
瞬間、大王から雷のようなものが出る。しかし、鬼灯はそれを蚊でも払うかのように雷をチョイっと払い、私は金棒を閻魔の机に投げ、避雷針のような感じで雷を避けた。え?閻魔?もちろん避雷針のお陰で撃沈してます。
「もうさ…君たちでいいじゃん。地獄まとめるの。鬼灯君が大王になって瑠璃ちゃんが第一補佐官になれば」
『イジけないでください。私は第一補佐官なんて嫌ですよ。』
「それは私も同じ、大王なんて誰がしますか。地獄一頑丈でヘコまない大王を叩きながら、地獄の黒幕を務めるのがおいしいんじゃないですか」
「鬼灯君の本心を初めて聞いた気がする…」
それに、個人的には鬼灯はトップには向いてるとしてもナンバーワンとしては向いていないと思う。温厚な大王だからこそ、地獄が成り立っている、と勝手に解釈している。
「まだまだ長い付き合いになると思いますが、これからもよろしくおねがいします」
『何改まってんの…
まあ私も、大王の元で働くのは色々と楽しいもんです。これからもよろしくおねがいします』
大王は「いい部下をもった…」などと涙を流していた。
え?このままいい感じの雰囲気でおわすと思いましたか?そうは問屋が下ろさない。
『あー…しゃべりすぎたからかな…喉乾いた…あ、これもらうね』
「あ、それ」
机の上にあったピンク色の飲み物を飲む。
…うん?ピンク?
『大王…
今までありがとうございました』
「さっき挨拶したばっかだよね!?
はやいよ!?」
「パーティー用なので大…っ!?」
急に鬼灯が私の顔を掴む。何?顔変形した!?
「…しばらくこのままで居ましょうか」
『なんでー。
てか顔痛い』
「黙ってろ」
結局、わけがわからないまましばらくそうしてました。
なんだったんだろう。
でも一瞬、
鬼灯が悲しそうな顔をしてた、気がした