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□その時の彩
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『おはよー!』

サ「よぉ!」

『いつものよろしく!』

サ「飲み屋かって(笑)」




朝、マルコ隊長からのお仕事とお洗濯を終えると、サッチのところに朝食を取りに来る。

食事は決まって、パンと牛乳だ。

今日はちょっとオシャレにサンドウィッチ。




『うまし』

サ「そらよかった」

『やっぱサッチと飲むなら牛乳だよね〜』

サ「酒とかじゃねーの?」

『お酒は…』

















「「ひゃっは〜〜〜!!」」

エ「うっしゃ〜見てろ〜?」

『エースほんとお酒強いね〜』

エ「だろ?ほらお前も飲め飲め!」




夕方、海軍船を一隻沈めてきた上機嫌なエースたちに混ざって宴。

毎度のことながら、皆お酒大好きですごく強い。

中でもエースは、とても楽しそうに酔っている。




『もう無理かな〜』

エ「そうか、じゃあ俺の飲むの見てろよ(笑)」

『そうする』

エ「その分めし食え!飯!」

『ありがと!』




酔っていても、こっちに無理やり付き合わせたりしないし、気にかけて料理を進めてくれたりする。

お酒の弱い私でも、一緒に飲んでて楽しいのだ。

それに、ちゃんと私の限界を抑えてくれる。




『ふふふ〜でももうちょっと飲もうかな〜』

エ「あ〜そうだな〜、じゃあこれ飲んどけ」

「エースそれ酒じゃ…」

エ「黙っとけ!」

『ありがとエース〜』

エ「まったく…」




優しい人と…エースと飲むのが一番楽しい。


















夜。目が覚めると、自分のベッドに寝ていた。

きっと寝てしまった私を、エースが運んでくれたのだ。

これも毎度のこと。

マルコ隊長やエースと飲むと、必ず部屋まで送ってくれる。




マ「チハネ、起きてるかぃ?」

『マルコ隊長?』

マ「入るぞ?」

『はい』




私を心配して来てくれたマルコ隊長。

その手には、二つのマグカップ。




マ「酔いはさめたかぃ?」

『おかげさまで…。』

マ「ほどほどにしろ、お前は弱いんだからよぃ。」

『はい。』

マ「ほら、紅茶で良かったか?」

『ありがとうございます。…ふぅ、落ち着く。』

マ「そうかよぃ。」




心配して様子を見に来てくれるマルコ隊長とは、決まって一緒にティータイム。

マルコ隊長はコーヒーを。私には紅茶を差し出してくれる。

この時間が、とても安心する。




『いつも、ありがとうございます。』

マ「今更だぃ。…それに、」

『?』

マ「嫌いじゃねぇんだ。こんな時間も…。」

『…それは、良かったです。』


















そんな、私のドリンクタイム。

大切な人達との、違ったひと時を彩ってくれる。


















イ「姫さん?そろそろいかなくていいのか?」

『ん〜いいですよもう少し〜〜』

イ「怒られても知らねぇぞ?」

『大丈夫です〜』

イ「お茶、おかわりいるか?」

『はい!!』




でも、畳の部屋で出してもらうイゾウ様のお茶が、一番好きだったりして(笑)


















【その時の彩】




サ「なんで俺は牛乳なの?ねぇ…」

『サッチとお茶とか…おじいちゃんの介護みたいじゃん…』

サ「それ酷くない?」

エ「俺に至っては毎度記憶飛ばすかんな…」

『面目ない…。』

イ「俺とマルコの違いがよぅわからねぇ」

マ「あぁ」

『目の保養か、紅茶が上手いかの違いかと。』

マ「紅茶なら誰でもいいのかよぃ!!!」

イ「複雑な心境だ…」




*FIN*
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