【名前】心羅。

【二つ名】狡猾なる知将。

【性格】
おっとり真面目。

【容姿】
焦げ茶色の髪でセミロング。低身長

【武器】
大きめの斧。しかし振り回すことしか出来ない。

【備考】
狡猾=ずるく悪賢い。知将=戦略に優れている
ということから、ずる賢い戦略を練る係が向いているかと……。
低身長と馬鹿にされるとキレます。
戦うのは苦手。頭脳派ってことで。


【参考用短編小説】
白色が強調された広く大きな部屋に、紙同士の擦れる音が響いた。その音を作り出しているのは、一人の少女。名は、心羅。

 彼女は昨日調べていた、“倒すべき敵”についての資料を纏めていた。目の下にうっすらと隈が出来ていることから、徹夜をしたということがわかる。しかし、徹夜したからといって資料に抜かりはない。その“敵”にはどんな特徴があるか、どんな武器を使うのか、どんな戦法を得意とするかまで、きっちりとわかりやすく綺麗に書いてある。

 焦げ茶色の髪を耳に掛けた心羅は一度手を止め、自身の左斜め前辺りにある時計を見た。時刻は午前三時半。流石に眠い。じわじわと降りてくる重たいまぶたを、何とか閉じないようにと踏ん張らせる。それでも睡魔は容赦なく心羅を襲った。もう耐えきれない――そう思った彼女は、その場で眠ってしまった。

 朝、彼女が目を覚ましたのは、午前八時の話だ。硬い床に身体を預け、硬い本を枕代わりにして寝ていたことで、多分身体の節々が痛くなって起きたのだろう。その証拠に、心羅は涙目で腰を抑えている。

「い、痛い……ちゃんとベッドで寝れば良かったです」

 椅子の背凭れに手を掛けて、なるべく腰に負担が掛からないように立ち上がる。そして、ベッドに寝転がった。柔らかな布団と枕の心地よさに、口角が無意識につり上がる。

 そのまま心羅は眠りにつこうとした。だが、突如何かに気付いたようで、目を大きく開き冷や汗を垂らした。

「資料纏め……終わってないじゃないですかあ」

 床に散りばめられた紙の束を、切なそうな目で見る。溜め息を小さくついて立ち上がった。腰が痛む。だが、それよりも資料が優先だ。それが終わったら、後でマッサージをしようと心羅は心の中で決意をした。

 まだまだ終わらなさそうな紙の量に、心羅は困ったというように頬を掻いた。寝起きは夜のようなやる気が出ないが、そうも言っていられない状況だからとゆっくり作業を始めた。



 “敵”のことを調べ、資料を纏め、睡眠と遊びは程々に――――それが頭脳派である、心羅の一日だ。

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