【名前】ぱらだーいす(雛)

【二つ名】炎天下の雛菊《クリニス・デージー》

【性格】
温厚、見た目から入るタイプ
普段は睡魔に勝てず暇さえあれば寝ている
 
【容姿】
黒髪メガネ&ブレザー or ポニーテール&ラフな格好

【能力・武器】
スタングレネード、時々P90

【備考】
犬猫とPC無しでは生きられない自称SS書き
本編内では「雛」という名前で登場
 
 
何度もごめんねー
そして夢人なるキャラが出てくるラノベが自宅にあるという驚愕の事実(白目)

【参考用短編小説】
カーテンから漏れてくる日の光で目を覚ます。時計を見るともう正午にもなろうかという時間。
身を起こすと愛犬のマーブルが尻尾を振りながら近寄ってきた。
寝起きのぼんやりとした思考の中でやっぱり犬は可愛いな、と思う。
メガネを掛けると視界はハッキリし、それ共に思考も明瞭になってくる。
ふわふわとしたマーブルの毛に顔を埋めてしばらく。顔を上げると服を着替える。
 
「今日は何しようか」
 
普段から外に出ることの少ない雛には、今のところ外出という選択肢はない。
うず高く積まれた本の中でジュースを片手に遅すぎる朝食を頬張りながら予定を組み立てていく。
 
とりあえず本を片付けるのが最優先だろう。
部屋がこの状態では人を呼ぶどころか、まず自分が動けまい。
 
「……その後はちょっとした話を作っても良いかも」
 
雛は長い短いに関わらず、何か話を作るのが好きだった。
普段は構想ばかりが先走ってしまい完成することは少ないのだが、今日はなんだかいけそうな気がする。
 
「でも、やっぱり練習もしなきゃいけないよね……」
 
練習というのは銃の扱いを学ぶとか、そういう類のものだ。
小さな頃から部屋に籠ってばかりだった雛は、言うまでもなくそんなものは知らない。
 
では何故そう思い立ったのか。
 
何のことはない、雛自身の目的のためだ。
――とはいうものの、実のところは目的などという大袈裟なものでもない。
 
雛が唯一興味を持つ「話を作る」というものが、至る所で捻じ曲げられているからだ。
 
雛は自らを「作家」などと称しながら人のテリトリーを荒らす輩が嫌いだった。
確かに自分の作品を作り上げるという点では「作家」という表現は間違ってはいないだろう。
 
しかし「彼ら」は違う。「彼ら」は人々の意見を都合良くしか受け入れず、他は切り捨てる。
 
そんな彼らを見ていて思ったのだ。
本当に彼らは「作家」と呼ぶに値するのだろうか。
本当に自分は「作家」というテリトリーを荒らす彼らを放っておいて平気なのだろうか。
 
――答えは、否だった。
 
彼らは例えるならば魔王の手下だ。
自分の居場所という絶対的な魔王を自らの「作品」に見つけてしまった手下。
きっと彼らはいつしか自ら生み出した世界に飲み込まれていくのだろう。
 
そう考えた時、子供の時に読んだ本が頭を過った。
 
いくら勇者でも一人では敵わないと恐れられた魔王を、勇者が仲間とともに倒す話。
「みんなでいれば、こわくないんだ」と幼心に思った、そんな話。
 
 
だから「彼女たち」の提案に乗ったのかもしれない。
彼女たちは雛と同じように「彼ら」を好んではいなかった。
あの話のように、皆で倒しに行こうと言ったのだ。
 
雛に断る理由などなかった。
もしこんな自分でもその戦いに身を投じることが出来たなら、どんなに幸せなことか。
 
故に雛は思うのだ。
例え血で血を洗う戦いになろうとも、自分の愛するものを守れるならば。
――ならば、どんな犠牲も厭わないと。

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