【名前】ユメコ
【二つ名】トリックスター
【性格】人見知りが激しい。M。
面倒くさがりや。笑い上戸の泣き上戸。良い人。
【容姿】身長165cm。黒いミニ着物に赤い帯。白系統の金髪セミロング。
【武器】グロック18(拳銃)とメイス
【備考】超甘党。袖に忍ばせた桜色の巾着にはお菓子と銃弾が入っている。
機械音痴の馬鹿だけど、運動神経はずば抜けて良い。
玉ねぎに関する知識とマンガに関するピカ一。
彼女の玉ねぎ畑に無断で入る=死。
【参考用短編小説】
朝だ。青く済んだ空は生き生きとしている。
そこに浮かぶ太陽は自らの放つ光を使い、カーテンの隙間からユメコのまぶたに攻撃を仕掛けていた。
起きるのが面倒くさい彼女は、先ほどのアラームによる時間差攻撃に苦しみ、疲労が溜まっている。
だが、疲れは夢の世界へと誘う鍵の役目を持つ。二度寝の準備に入った彼女に呆れたのか、雲は太陽を遮る。
勝った……。
何かに勝利を確信したユメコは、不敵な笑みを浮かべながら体中の力を抜く。
マットレスに沈む体。ユメコは呼吸を整える。
瞬間、彼女の寝ているベッドの近くに聳えるマンガの塔が崩れた!
ユメコの耳に届けられたその大きな音は、彼女の眠りを妨げる程の効果は充分にある。
しかも、その塔は運悪くユメコの太ももに槌を振るように倒れた。
「うっ……」
口から漏れる、低い呻き声。
勢いがあった為か、彼女の太もも全体に鈍い痛みが響く。
白旗が上がった彼女の心。
「起きろってことね……」
重い上半身をゆっくりと起こし、ユメコは欠伸をする。
眠気覚ましに、ベットからすぐそばにある引き出しからチョコレートを取り出した。
胸焼け注意、と蛍光色で書かれた包装を破き、何事もないように頬張る。
常人なら胸焼けを催すが、超のつく甘党の彼女にとっては普通のチョコレートらしい。
「あ、今日は武器の手入れもしなくちゃいけないんだっけ……」
ふと頭に湧いたこの考えは、ユメコの脳や心をあっという間に支配した。
マンガでも読もうかと思っても、考えがちらつきどうも集中できない。
のっそりと怠けた獣のように起き上がるユメコ。
彼女は仕方ないと溜息を吐きながら玄関脇に置いたメイスと拳銃を取りに行く。
しかし。
「あれ?」
前述したように面倒くさがりの彼女はなかなか武器の手入れをしない。
だが、そこに置かれた武器は艶があり、眩い光を放っていた。
なぜだろう、疑問に思った彼女の足元に一枚のメモが。
そこには可愛らしい丸文字でこう書かれていた。
【ユメ様の為に、私の愛を込めながら磨いて起きました!】
「なおちゃん、良いお嫁さんになるなあ……」
ユメコは、なおによって美しく磨かれた武器を見て、感心しながら呟いた。