Dream 2(HQ)

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バレーボール

ーネット越しにボールを打ち合う球技である。1チーム6人、または9人で行われる。9人制は主に「ママさんバレー」として日本では行われているが、世界的には普及しておらず、国際試合は6人制で行われている。6人制では1セット25点(5セットマッチ/5セット目は15点まで)で行われる。日本語や漢字圏では排球(はいきゅう)と訳されている。
(Wikipediaから)







ボールを地面に落とさない限り続くのがバレー。
つまり、"繋ぐ"ことが
得点への一歩になる。

WSとして、仲間が繋げた"命"をちゃんと得点にできているのだろうか。

中学最後の試合。
準々決勝まで行った。
メンバーの士気も高くなり絶好調だったはずなのに。
回ってくるトスを打つ
ーでも、3枚ブロックに止められドシャット。

まるで自分に上がるトスはロシアンルーレットのようで
息は上がり、重力に勝てず最高打点まで飛べない。

セッターも辛かっただろう。
だって自分が信じてあげるトスがことごとくブロックに捕まり、スパイカーは思うところまで飛べない。

あー…俺らもここで終わりか。
獲得セット数1。

3セットまであの北川第一と戦えたことを
今は誇りに思う。

試合終了後。
仲間はみんな泣いていた。
厳しく指導してきた先生まで。
なのに俺は素直に泣けなかった。

悔しい。
あの時もっと踏ん張れたら。
あの時もっと仲間を信じたら。
あの時もっと……

悔いても仕方ない。
でも
悔いのない試合なんて存在しないんじゃないか。

「なら
悔いてもいい試合だったって自分らで言えるようになろうぜ
今回の試合、俺はすっごいやりがいがあって楽しかった。」

当時の主将は涙でグズグズの顔で俺に言った。

その言葉で素直に涙が出た。

そしてまた、
烏野という舞台で
新しい仲間とバレーができるんだ。






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