storyA

□憧れ
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パチッ

東側の空がやや明るくなった頃、オレは目覚める。
いつものように隣りに眠るブルマを起さぬよう、ベッドを抜け出し、朝の修行に出かけようとしていた。

この地球は今、夏という季節らしく、日中はかなり高い気温となる。
朝の涼しい時間帯は、重力室で体を痛め付けることが日課になっていた。
昼間か?ハハハッ
教えてやろう、地球人ども!
当然ながら、より厳しい条件下で自らを鍛えるために、より悪条件の砂漠地帯で修行するのだ。いずれ来たる人造人間を倒し、そしてカカロットと決着をつけるためだ!
そんなことは、分かり切ってることだろうが!

「ねぇ…ベジータ…おはよう…」

し、しまった!今の独り言を聞かれてしまったか?

「今日の夜はみんな集まるからうちに…い…て…」

集まる?どういうことだ?
ブルマの寝言か?

そう思って部屋を出かけると、突然、後方からブルマのばかでかい声が!

「いい!今日はみんなでバーベキューよ!孫くんたちも来るから、どっかいっちゃダメよ!」
「ブルマ……?」
はあ、寝てやがるぜ。ちくしょう、呑気なものだ。人造人間襲来まであと二年足らずだというのに…
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