□慰め
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出社時間まで、まだ時間がある…


珍しく早起きしたブルマは、ゆっくりと丁寧に化粧をすることにした。

化粧水をにコットンにとり、念入りに肌になじませる。

ぽんぽんと肌に押しつければ、しっとりと潤いはじめる。
鏡にグッと近付き、良くみる自分の顔…30を少しすぎたところ…だが、同年代の女性より、ぜんぜんいけてる気がする。

この数ヶ月前、関係を持ちはじめたベジータとは、しばらく顔も合わせていない。

「どこにいっちゃったのかしら…」

逢いたいな……

ハア…と一人ため息をつくが、どうすることもできない。

仲間に気で探ってもらえばいいのだが、人造人間襲来に備えて修行に励む仲間には、余計な詮索をされたくなかった。

乳液を手の平にとり、さらに肌に乗せる。まんべんなく広げ、下地を塗る準備を整えた。
『すっぴんでもまだ充分いけるわね…』

すっぴんを知ってる人:両親、悟空、ヤムチャ、そして…

初めて共に夜明けを迎えたあの日をブルマは思い出した。

……………
初めて、朝まで一緒にいた。
ブルマの部屋。
クイーンサイズのベッドの中
いつもなら、関係を持った後、気がつけばいなくなっていたベジータが、そのまま眠ってしまったのだ。

『あの時は、特に激しかったわね…』

フフっとブルマは微笑む。
何かに取り付かれた様に愛を交わし、そして絶頂に達したのは何回だったか。

あれ以来、ベジータは姿を見せないから、真意は定かでは無いが。

『キス…上手よね…さすがは王子というだけあるわ』

ブルマは、鏡の中の自分の唇にそっと触れてみた。

この唇は…あの唇を知っている…見た目より柔らかくて、甘い…
舌を絡め、合わせ…
あの歯、唾液…すべてを味わったわ…

鏡に映る彼女は、見えない誰かを確実に欲し始めた。

「いけない、いけない!私今日は……」

慌てて下地を肌になじませ、ファンデーションを塗る。

「えっと…リップ…色は……」

鏡台にあるのは、赤やオレンジ系、ブラウン系等、TPOに合わせた様々な色の唇。

「これがいいわ……」
真っ赤な口紅をとると、筆を使い、唇の輪郭をなぞり、中を塗りつぶす。

顔に自信のあるブルマは、アイメイクを普段はしない。

「これでよし、と」

鏡で見る顔ににっこり微笑む…

「あの時も…確か…」

……………

『んん…』

ブルマの部屋に来るなり、ベジータはキスで彼女を攻立てた。
口を離すと、二人の唇からは、銀色に反射する、唾液の糸が繋る。
そしてお約束のように、ベジータの唇も赤く染まっていた。

『ベジータ、口の周りが…』
『構わん……』

次の瞬間、ブルマはベッドに押し倒された。
ブチブチっとブラウスのボタンを引きちぎると、簡単に彼女の上半身をむき出しにした。『あ!』
ちいさな悲鳴をあげるが、聞き入れない。
ゆっくり弄ぶように柔らかく撫で上げると、先端の部分を口に含んだ。
舌で包み、つつき、弾く。
そうしながらも、空いた乳房は撫で上げるのを忘れない。

『い、いや…私…まだシャワーを……』

聞いてか聞かずか、そのまま行為を続けた。
『あ…汗臭いわよ…きっ……アアア…』

………………

「そうよね…これと同じ形のブラウス……何枚だめにしちゃったかしらね……フフ…いつも突然なんだもん」

彼女の細く、しなやかな手は知らない間にブラウスのボタンとボタンの間から侵入し、ブラジャーの下の地肌に触れていた。

この胸を知ってる人
ヤムチャとベジータ。
……………

力ではとてもかなわない。あっという間にブルマを全裸にすると、真ん中の穴を簡単に探し当てる。
だがすぐに侵入しようとせずに、すでに潤い始めた局部を、縦横無尽に探り始める。

たちまち、止めどもない粘液が溢れ始める。
『は…はあ…あ……ああっ!』

ベジータは自らも素早く全裸になると、ブルマを組み伏せた。

ブルマを抱く様に肘をつくと、

『いくぞ……』

小さくつぶやくと、そのままブルマに入り始めた。

『あん……』

緩やかに動き始めたベジータであったが、しばらくしてピタリと動きを止めてしまった。
『上に…なれ……』
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