storyA

□紺色
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ヤムチャが出て行った。
原因は、私のせいにあるのかな?
違うわ、彼が悪いのよ!
だって、だってさ、逢う度に、違う香水の臭いが仄かにするんだもの。
オンナの勘よ。他の女の子と逢ってるに違いないって、気付いたのよ。
それでコッソリ野球を見に行ったのよ…内緒で応援しに来たわよって言えばいいかな、って思ってたわよ…あの時はね。

でも…

あんなの見せつけられたら、もうお終いでしょ、普通は…
そそりゃあ、最近は、私もいろいろと忙しくて逢えなかったのは、悪かったと思ってるわ。
でも、仕方無いじゃない!
あいつに…ベジータにもっと強くなってもらわないと、困るからよ!
本人、戦う気満々なんですもの。どんな形であれ、取り敢えずは、人造人間をやっつける力にはなるわ。

クリリンも言ってわ…元々は凶悪な宇宙人だけど、共通の敵がいれば、おとなしくしているでしょ?


でもね…

あいつ…なんだか放っておけないのよ。
いつも一人なのよね…
小さな頃から、生きるか死ぬかだけの世界にいたら、やっぱりあんな風になっちゃうのかしら。
ある意味可哀相な人よね…
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