storyA

□バーゲン
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あれほど追いつき追い越したいと熱望していたカカロットは、あっさり死んでしまった。


オレは、取り敢えずカプセルコーポレーションに帰って来た。ここには、重力室もあり、トレーニングには最適だ。衣食住にも困らない。

もしかすると、また強いヤツが現われるかもしれない。サイヤ人の王子としても、そういうヤツに負けることは許されないのだ。


それに…


「ねぇ、ベジータ。帰っちゃったわね、トランクス。」
「ああ」
タイムマシンが消えた宙をにこやかに眺めながら、妻がオレに話しかけてきた。
「無事帰れるかしら?」
「大丈夫だろう。未来のお前が作ったのだからな」
「ええ、そうね。それにしても、タイムマシンまで作っちゃうなんて、私ってやっぱり天才よね〜」
ふん、結局そうくるのか。
「ねぇベジータ…これからはずっとここに住んでくれるんでしょ?」
「……ああ。もうオレはどこにもいかん」
ふいにブルマが抱き付いて来て、オレはヒドく狼狽した。
「お、おい!何をする!」
「嬉しい!愛してるわ」
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