story

□爆発
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ドッカーン!!!



ものすごい爆発音が聞こえた後、カプセルコーポレーションの半円をひっくり返したような建物全体がユサユサと揺さぶられるような振動に襲われた。

リビングルームで母親とおやつのケーキを頬張ろうとしていたブルマは、手許が狂ってケーキのクリームまみれになってしまった。

「!!!」

あの凶悪宇宙人に重力室付きの宇宙船を提供してからというものの、小さな爆発音や振動はしょっちゅう起きていたから、慣れっこになっていたというのに、今回は違っていた。

規模が違う。

クリームを拭き取ると、急いでリビングを出て広い建物を走る。

玄関を出ると、焦げ臭い匂いが鼻をつく。
庭には、かつて宇宙船だったものの残骸。
黒い煙があちこちから立ち上ぼり、大小様々な部品が目茶苦茶になって山になっている。
「ベジータ!」

急いで駆け寄ると、ヤムチャも爆発音を聞き付けて駆けて来た。

使用していた筈の宇宙人の姿は見えない。

胸がさあっとヒンヤリする感覚を覚える。

心臓が早鐘の様に打ち付ける。

不意に、目の前の瓦礫の山から、傷だらけの手がにょきっと出た!
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