storyB
□かわらないもの
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「おい、今何といった?」
ベジータは素っ頓狂な声を上げた。
「だから、赤ちゃんができたのよ」
一人の男の子、トランクスが生まれてすでに10年以上たっている。暗黙の了解とでもいうのだろうか、この夫婦では、二人目の子供の話はした事がなかった。
ブルマは、自分の歳を考えると、正直この妊娠を喜べなかった。もう決して若いと言えない年齢…
無事に産めるのだろうか。
それより何より、夫ベジータの反応のほうが気になった。
体の変調を感じたブルマは、病院で妊娠が確定した後、その足で夫ベジータに報告に行ったのである。
ちょうど重力室でのトレーニングが終わった後だったので、すぐに報告しよう…そう思ったブルマは、リビングに向かった。
リビングでべジータは、すでにいつもの部屋着になっており、大きなソファにどっかり腰かけ、スポーツドリンクを飲みながら一息ついていた。
「ねえ、ベジーた…私ね…」