storyB

□かわらないもの
1ページ/12ページ

「おい、今何といった?」

ベジータは素っ頓狂な声を上げた。

「だから、赤ちゃんができたのよ」




一人の男の子、トランクスが生まれてすでに10年以上たっている。暗黙の了解とでもいうのだろうか、この夫婦では、二人目の子供の話はした事がなかった。

ブルマは、自分の歳を考えると、正直この妊娠を喜べなかった。もう決して若いと言えない年齢…

無事に産めるのだろうか。

それより何より、夫ベジータの反応のほうが気になった。

体の変調を感じたブルマは、病院で妊娠が確定した後、その足で夫ベジータに報告に行ったのである。

ちょうど重力室でのトレーニングが終わった後だったので、すぐに報告しよう…そう思ったブルマは、リビングに向かった。

リビングでべジータは、すでにいつもの部屋着になっており、大きなソファにどっかり腰かけ、スポーツドリンクを飲みながら一息ついていた。

「ねえ、ベジーた…私ね…」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ