short story
□七夕のお願い
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逢いたい…
逢いたい…
運命の人はどこに?
同じこの星空の下、同じ様に生きているはずのあなた
真夏の星座の下、私はそっとベッドを抜け出す
一年に一度のこの日、晴れたら願いが叶うという…
見上げれば、こぼれそうなMilkyway
バラバラと降って来そうな金銀の星々
「なにをしている」
聞き慣れた声
「あまりにも星がきれいで…見てたのよ…」
「ふん…宇宙船の中から散々見ただろう」
「知ってる?今日は特別な夜なのよ。晴れると、願いごとが叶うのよ…」
「そんなものはドラゴンボールが……」
「いいじゃないの、夢があって。ねぇ、あんたは願い事とかあるの」
「…………決着をつけるだけだ」
「あ、そう……わたしはね…小さな頃からずっと同じ……」
「どうせくだらないことだろう」
「でも、一応聞いてね」
「………」
「子供の頃から、七夕のお願いはずっと同じ……」
「……………」
「すてきなおうじさまとけっこんできますように」