storyA

□女心は移ろう
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全くもう。ブルマさんは怒ったりうなだれたり忙しいなあ。

「ブ、ブルマさん。何かあったんですか?」
それでもボクはおそるおそる聞いてみた。

「ついこの前もね…スゴい怪我したのよ…三日間も意識が無くてね。意識取り戻したと思ったら、すぐにまたトレーニングに入ってね。全く、人の気も知らないで!」

「へぇ…そんなことがあったんですか。」

「どうしてか分からないけど、ヤムチャはその後すぐに修行に行くから、って、出て行ったのよ。でもね…」

あ〜あ
今度はうなだれちゃった

「本当は…ヤムチャ…浮気してたのよ…」

はあ……
ブルマさんが情緒不安定なのはそのせいかよ。心配して損したぜ。
……。

え!じゃあ、ブルマさんは今フリーなのか?
ちょ、ちょっと待てよ。

一応ベジータだって、確かボク達と同年代だよな。

ボクは場の空気を和ませるつもりで言った…はずだった…

「ブルマさん。次はベジータと出来ちゃったりして」
「え?」

ブルマさん、目をまんまるくして固まっちまったよ!

ヤバい…
言っちゃまずいこと…だったな…ハハ…
別れたとはいえ、アイツはヤムチャを、仲間を殺した男だからな〜

女心が分かんないボクだから、彼女が出来ないんだよな…

「ごめん、ブルマさん…オレそんなつもりじゃ………え?」

今度はボクが目をまんまるにする番だった。
「ななな!クリリンくんたら!何言ってるのよ!」

ブルマさんは真っ赤な顔をして怒っちゃった!

まずい!非常に、まずい!


「わわわ、ごめんごめんブルマさん、オレ帰るわ」

ボクは、逃げる様に帰った。
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