storyA
□女心は移ろう
3ページ/5ページ
全くもう。ブルマさんは怒ったりうなだれたり忙しいなあ。
「ブ、ブルマさん。何かあったんですか?」
それでもボクはおそるおそる聞いてみた。
「ついこの前もね…スゴい怪我したのよ…三日間も意識が無くてね。意識取り戻したと思ったら、すぐにまたトレーニングに入ってね。全く、人の気も知らないで!」
「へぇ…そんなことがあったんですか。」
「どうしてか分からないけど、ヤムチャはその後すぐに修行に行くから、って、出て行ったのよ。でもね…」
あ〜あ
今度はうなだれちゃった
「本当は…ヤムチャ…浮気してたのよ…」
はあ……
ブルマさんが情緒不安定なのはそのせいかよ。心配して損したぜ。
……。
え!じゃあ、ブルマさんは今フリーなのか?
ちょ、ちょっと待てよ。
一応ベジータだって、確かボク達と同年代だよな。
ボクは場の空気を和ませるつもりで言った…はずだった…
「ブルマさん。次はベジータと出来ちゃったりして」
「え?」
ブルマさん、目をまんまるくして固まっちまったよ!
ヤバい…
言っちゃまずいこと…だったな…ハハ…
別れたとはいえ、アイツはヤムチャを、仲間を殺した男だからな〜
女心が分かんないボクだから、彼女が出来ないんだよな…
「ごめん、ブルマさん…オレそんなつもりじゃ………え?」
今度はボクが目をまんまるにする番だった。
「ななな!クリリンくんたら!何言ってるのよ!」
ブルマさんは真っ赤な顔をして怒っちゃった!
まずい!非常に、まずい!
「わわわ、ごめんごめんブルマさん、オレ帰るわ」
ボクは、逃げる様に帰った。