Treasure'01
□哀しい嘘つき
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現実と幻想の狭間で
今日も、私は嘘をつく
一体何を犠牲にしたのだろう?
夢に向かってただけなのに
社会は冷たいね
合わせるとか出来なくて
笑うことさえ苦痛になった
ただ、努力してるだけだったんだよ
プレッシャーという重い鎖に繋がれて
私達とは違うって囁かれる度に
『大丈夫だよ』と哀しい嘘をつく
一体何を貴方に求めていたのだろう?
厳しい現実から逃げたかったんだ
ここから救ってほしいと一方的な欲求
きっと余裕が無かったからと
苦笑して言い訳をする
ただ、理解して欲しいだけだったんだよ
過去の華やかな思い出に縛られて
無理しなくていいと言われる度に
『心配しないで』と哀しい嘘をつく
一人きりで生まれ、一人きりで死んでいく
空も、海も、地も
やがては灰色の世界となって
この胸に襲い掛かってくる
『あぁ…またここにいるのか』
また今日も、現実と幻想の狭間で
私は哀しい嘘をつき続ける
END