君唄

貴方ノ言ノ葉

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03/21(Mon) 15:55
源香士



 やつかたの
 ひろくいくゑに
 ひとつよの
 あめのしたこそ
 やまとのこころ

 八方の
 紘く幾重に
 一つ世の
 宇こそ
 和の精神





HP
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03/10(Thu) 19:46
源香士


 まちうけし
 いばらみえねど
 ゆきにけり
 みちはときゆえ
 やむるすべなし

 待ち受けし
 茨見えねど
 行きにけり
 道は時故
 止むる術無し





HP
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03/07(Mon) 18:58
鳶雅盗


【点線】

僅かに積もる庭雪の上を小さな点が線を画いて延びている

その先端は玄関先まで続いていた

何やら必死に呼び掛ける声に誘われて戸を開けると隣家との境の塀辺りからこちらへ点線が続いている


今日も小さなお客様が来てくれた

庭を眺める私の足下に猫がゴロゴロ言いながら頭を擦り付けている


小さな足跡が愛らしい


今日はモンプチにしようか





HP
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03/03(Thu) 12:09
源香士


今上廿三年弥生三日


 だいりさま
 きさいひめかみ
 みおもては
 よしとくなりや
 よきのひなしろ

 内裏様
 后比売神
 御顔は
 吉徳なりや
 美きの雛代



 おほやけの
 わらはべもてし
 かたしろは
 まつりにあらじ
 ひなあそびかな

 公家の
 童玩てし
 形代は
 祭りにあらじ
 雛遊びかな





HP
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03/01(Tue) 13:18
源香士


 弥生月にて

【和歌一首】

 にわかほる
 むめおそざきの
 べにちどり
 やよいははるに
 いにざりけらし

 庭薫る
 梅遅咲きの
 紅千鳥
 弥生は春に
 入にざりけらし


【無型詩一遍】

今上の廿三年も弥生の月

昼、俄かに雨上がり冷え柔む


小振りの紅千鳥は慎ましやかな居住まいにして細やかなる華を我が庭に添える遅咲きの梅

弥生春なるか春ならざるか
春に入にざりけらし所の彷徨い月に点じる連枝の香花に和む

猫の額の小庭なりしも心は愉し束の間の趣き



今上廿三年弥生一日


HP
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02/25(Fri) 22:24
源香士



 ひがしかぜ
 ふゆをおいせし
 むさしのは
 はるいちすさぶ
 うめのこずえに

 東風
 冬を追いせし
 武蔵野は
 春一荒ぶ
 梅の梢に





HP
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02/19(Sat) 04:34
脳内分泌
ひそか


反転して、反芻。
共鳴して差し伸べる、手。

見てごらん、
彼は、嘲笑っている。

気付かない?
気付けない?
信頼なんて、してはいけない。

『ずっと、』
『本当に、』
『君の為に、』
『君だけを、』

反転して、反芻。
共鳴して差し伸べる、手。

知っている、
彼は、嘲笑っている。

分かってる、
分かってて、
彼の裏切りすら、裏切りたい。

情愛なんて、無い。
信頼なんて、無い。
彼は、全て理解している。

一回の裏切りは、
全てを消してしまう。

反転して、反芻。
共鳴して差し伸べる、手。

彼がこの手を取ったら、
最初で、最後。

夜明けの瞬間、
道連れにしてしまおう。


HP
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02/17(Thu) 03:54
日本一才能の無い漫画家志望者の戯れ言
氏ムシメ


【灯火】



・・・

夜に煌々と輝く街の灯りが眩しい。

その喧騒から離れても尚、ノンフィクションなこの世界から逃れることは出来ないのか。

・・・

僕にはフィクションを生み出す才能がなかった。

真っ白なキャンバス・・・

そこへ一筋のペンを走らせ、未だかつて誰も見たことがない世界が広がってゆく・・・

筈だった。

筈だったんだ!

筈だったのに・・・

そこには何もない。

見上げればただ黒く塗り潰された空だけが広がっている。

・・・

何度ペンを走らせただろう・・・

何度世界を創造しただろう・・・

何度・・・

否定されたフィクションを塗り替えてきただろうか。

何も生み出すことが出来ない僕の右手は、いつしか真っ白だったキャンバスを黒く塗り潰していた。

・・・

夢から醒めた現実を眺めて・・・

希望が潰えた絶望を抱えて・・・

そんな漆黒の闇の中をノンフィクションの灯りだけが煌々と輝いている。


HP
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02/15(Tue) 04:35
痛みの麻薬
心愛


手首を切る
赤い血が流れ
痛みを感じる

その痛みが
わたしが
まだ生きている証

生きているのか
死んでいるのか
わからなくなる現実

自分が作った世界に
自分一人だけの世界に
逃げてしまいたい現実

痛みだけが
わたしが
生きていることを
教えたくれる
痛みだけが
わたしを
現実に引き戻す
生きていくために
切ることが
止められない
生きているのだと
確かめないと
生きている実感がない

まるで麻薬のように
止めることが出来ない

誰かこんなわたしを
助けて下さい
誰かわたしの声を
聞いて下さい…


HP
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02/10(Thu) 01:43
やられるためらしい
海音


斬られるために立っている
君は敵の目の前に
ミドルレンジで十分な位置
立ちすくんでいる

きっと星が見えたんだ
黎明の明るい星
次の瞬間暗くなるのに
虚ろな意識に

斬られるために立っている
大きな力が落ちてくる
避けようともしない
少しのステップ
冗談まじりの嘲笑
君は僕を嘲るように
光が君を貫かんとしてる
何処にいても狙われている

君の得物は届かない
一切合切当たらない


HP
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