君唄

貴方ノ言ノ葉

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02/12(Sun) 02:48
あらら

寒い光
空を見れば
君ばかり思う
月の様

欠けては満ち
満ちては欠け
細くて小さな
暖かな光

寒い光
夜空は本日も
少し眩しいよ
君の様に…。


HP
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05/30(Mon) 03:24
リプレイ


風邪の日
布団の中で
赤々とした夕日を
見送った


君を探す
夢を見るよ


HP
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05/19(Thu) 00:50
言世
夜中遼旅

ねえ君、人間を何だと思っているんだい。
みんな同じような人間の顔はしているけれど、みんな同じじゃないんだよ、
みんな違ってるだけだよ、良いも悪いもないんだよ。

天へも地へも、人間の域ははみ出ないとは言っても、
強いとか弱いとかははっきりしているよ。
そうじゃなかったら、社会がこんなにも威張りくさっているはずがないんだよ、
強い者が、弱い者を好きなだけ犯すんだ。
それを見たさらに強い者が、弱い者の別の柔らかい股を犯すんだ。

いいかい、言葉はまだ、民主主義にも達していないんだ。
「うんこ」とか「神」とか「私」とかがもてはやされて、罷り通っている世界なんだ。
僕は、行きたい。


HP
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04/29(Fri) 15:18
源香士


【緑の日】

 むさしのの
 みささぎみたま
 もえみどり
 さきのすめろぎ
 やちよになごむ

 武蔵野の
 御陵御霊
 萌緑
 先の天皇
 八千代に和む






HP
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04/17(Sun) 13:39
源香士


 あかめぶく
 べにかなめもち
 いぶきなる
 はるにもえにし
 なごみのひより

 赤芽吹く
 紅要黐
 息吹なる
 春に萌えにし
 和みの日和り





HP
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04/07(Thu) 14:27
鳶雅盗


【紅鱗】

庭木の景色に命を吹き込む匠は

甘露な茶湯に憩う午後の手休め

心地よく微かに戦よぐ木陰の涼

眩しい薄紅色が茶碗にひらりと

桜舞う紅傘の下に安らぎの一時





HP
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04/06(Wed) 16:43
万朶、降り注ぐ
宇佐 世白


朝焼けの
山端の上を見る
春、間近の箱庭の中
目指せる重畳の在り処も
今は何も頭には無い

扉の向こう側で
雨風が緩やかに吹く
冽たい床に
踏み込んだ足が
まるで土が湮む樣にして
弛んだ気がして
噫乎、わたしは情けない

今わたしの隣で
呼吸を続けているだろう
得手勝手為る生命は
今わたしの傍らで
手を振る真似をする

綺麗なものは
信じられないのだろう
美しいものを
ただ純粋に美しいと
わたしは何故、言えない

芽吹く莟が偶然の樣に
季節を辿っては万朶と
響みて肩に孰れ降るのだろう

万朶の桜
噫乎、いまこそ
空へ彷徨いたまえ


HP
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04/03(Sun) 22:05
源香士



 むさしのの
 はえしうすべに
 やえざくら
 うづきいろどる
 いさぎよきはな

 武蔵野の
 映えし薄紅
 八重桜
 卯月彩る
 潔き華





HP
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04/02(Sat) 01:12
鳶雅盗


【路地の木瓜】

犬走りに実生と生える木瓜の紅

小振りの様は慎ましく美を開く

愛でる心へ静と魅せる奥床しさ

華は無くも雅びに咲く謙譲の徳





HP
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03/24(Thu) 22:14
一枚の写真
一汁一菜モナ

あまり開けることがない机の引き出し
一枚の写真がある
写真はときどき空気に触れて息をする
あの時はそうだった
幸せに裏切られながら
幸せを探していた
心が錯乱しながら
星を見ていた
らんどーるの面影を残す唯一の写真
物語りは続く


HP
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