君唄

貴方ノ言ノ葉

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02/08(Tue) 11:58
源香士


 そよぎさく
 きさらぎかざる
 じんてふげ
 こころはかほる
 はるのぎざしに

 戦ぎ咲く
 如月飾る
 沈丁花
 心は薫る
 春の萌しに





HP
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02/07(Mon) 00:48
メフィスト
海音


世界は腐ってる
いっそ壊してしまえと
漫画みたいな事を言う
クレイジーな思考
イカれていやがる思想

汚れていく世界
暗くなる太陽 極めてカビ臭い場所
閉じ込めたい お前だけは
私に従順でいたらいいのに

逃げられないよ
お前は私の物になる
一緒に破壊しよう
腐った世界をぜんぶ
お前が「うん」と言うまで
離さないよ 絶対に

言うことを聞かないなら
どうなったって 知らないぞ


HP
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02/03(Thu) 11:50
冬の冷気
一汁一菜モナ

冷たい風が頬をつたう
まゆげがたなびく
目を細めながら
遠くの空を見つめている
小さな声で
らんどーるが語る
まだまだこの先も長いかな
あとどれくらいかな
まだまだ歩くのかな
らんどーるの姿は
冬の景色に消えていく
冷たい風が地を這う


HP
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02/01(Tue) 04:43
泣けもしない
宇佐 世白


兎角、思いを廻らせ
泪の落ちる随意に
星は天より殞ちる

想いの川は
流れるのだろう
永久に続く亊だろう

意地を持てば
保身だと己が嗤い
意地に誇りを掛けて
喚き出せば是非を問い
顯らか為るものは
一切として無いだろう
今、この世界には

侮り難くも溢れ零れ
意識は夢中
無意識は得手勝手
噫乎、もう泣けもしない

愛を知り得ず
恋に期待をしては
躊躇いに恩を着せて
左胸だけが泣くだろう

胸臆を洗え
諦めるなら棘を飲め
ヒトを探せ
生為るを赦すのは
何も神だけでは無い


HP
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01/29(Sat) 23:01
闇の契り
海音


雨降りの闇の中 貴方に抱かれて
永遠を誓った 「ずっと一緒だ」と

世界に終わりが来る時
世界を犯す毒が降り
逝かせてくれと懇願した

二度とは交わらぬ身体
既に魂もないのに
貴方に寄りかかると聞こえた
耳に溶けそうな甘い言葉

もう開かない瞼には
月の光がやたら眩しく
闇を照らす一閃の光に
貴方は歩き出したのか

三度転生し 会えずとも
僕は貴方を待つだろう


HP
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01/29(Sat) 10:42
鳶雅盜


【いつもまでも一緒】

在りし日の姿形が無くなってしまった君を

心の中でそっと抱き締めると胸がキュンと痛くなる

君は優しい目をした猫の女の子

甘え過ぎな程甘えん坊の君はその分家族への優しさも深く大きかった

そんな君は家族を優しさで包み愛くるしい幸せな時間をプレゼントしてくれ続けある日静かに永遠の眠りに就いてしまった

あの日からいつも心の中で愛しい君を抱き締めている
そしていつまでも君を抱き締めつづける

在りし日のあの眩しい様な幸せな時間に思いを馳せながら


そして私が永遠の眠りに就いたら一緒に天井裏に忍び込んで今度こそ一緒に探検しようね

いつまでも一緒だよ

後少しだけ待っててね

愛しのハニー♀

そして今日も胸の奥がキュンと痛くなる




HP
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01/21(Fri) 08:53
鳶雅盜


【省エネ鳴きの交わり】

猫と言う生き物は野良猫のうちはちゃんと声を出して鳴くものだ

顔馴染みになっても未だちゃんと声を出す

いよいよイエネコになろうかと言う頃に省エネ鳴きになる

声を出して必死に主張しなくてもお互いに通じ合える様になるからだ

家族も同然になると相槌に省エネ鳴きをするだけでお互い満たされた様な愛しい和みの空気が漂う


傍らに愛らしい省エネ鳴き


それが有るだけで幸せな気持ちになれる


そして

野良猫だった猫は気が付くと家族の一員に収まっているわけだ





HP
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01/19(Wed) 09:10
鳶雅盜


【新しいお客様】

数週間ほど前から新しいお客様が訪問してくる様になった

白地で背中部分にザバ縞模様の渕がある野良猫

たまたま庭に居たのを見つけで呼んでみたら人懐っこく近寄って来て目の前でゴロン、コテンと転がり愛嬌を見せた

抱き上げても恐がらず優しげな仕草で甘えて来た

ハニ♀の餌が残っていたから皿に入れてあげたら夢中で食べていた

玄関の戸の隙間から覗く様は野良猫独特の

¨ごめんください‥感

が漂っていて何とも愛らしい

ネコってどうしてこんな愛らしいのだろう

今では2日に一回の割合で遊びに来ている

野良猫からイエネコに変わるのはいつ頃だろうか

愛らしい楽しみが一つ増えた





HP
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01/12(Wed) 23:30
麗しき冒険者
海音


蒼海を渡りし
伝説の光を探す
世界に眠る秘めた宝を
見つけ出さんと

大海に立てば
小さな悩みなどくだらなく思えるのに
君がいつも傍にいるのに
このままずっと続けば良かったのに

闇は容赦なく迫り来る
全ては惑わされて
負の色に染まる
君は その命を灰にしてまで
私を世界の中へ止まらせようとした

それはもう遥か昔の話
記憶も海の底へと沈んだ

私がもう一度君を思い出すまで
何も知らない無垢な心は
麗しき冒険者を知らぬまま
闇を抱いて生きていく


HP
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01/12(Wed) 10:11
源香士


伊達直人現象の報道に触れて


 だてなおと
 あたたかさにも
 つつましく
 やみをてらせし
 いくえのひかり

 伊達直人
 温かさにも
 慎ましく
 闇を照らせし
 幾重の光




詩人の皆様、平成廿三年も宜しくお願い致します。

 鳶雅盜 源香士
 (とびがとう みなもとかほる)




HP
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