短編
□彼依存性
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貴方と出会ったのはいつだっただろうか。
気付けば、貴方に私は惹かれていて
毎日が変わった。
「少しいいかな」
「切原君ですか?お呼びしますよ」
初めて話したのは、二年に上がったところ。
一年の頃から知ってはいたものの、幸村先輩は人気がありとても簡単に話せるような人じゃない。
「ふふ、よく分かったね。よろしく頼むよ」
幸村先輩は教室の入り口付近で待っている。
幸村先輩を見ているだけで、心が苦しくなる。
あの笑顔を他の人にも見せているのかと考えると、とても心が痛い。
ああ、恋するってこういうことなんだ。
改めて実感する。
それ以来、幸村先輩とは会話はないもの挨拶したりして毎日を過ごしている。
会わない日があると、その日は憂鬱だ。
きっと私は、
彼依存性
(あ、幸村先輩)
(やあ、高野さん。今日、一緒に帰らないかい?)