++王宮シリーズ++
第一王位継承権を持つロスタムの死後、撒き起こった王位継承争いの時代がメイン。
他、父王の若き頃やザールの幼少時代など。
話によって時代背景は様々。
◇ザール＝トゥエル＝アシペル
シリーズ中心人物。アシペル国第三王子で国立科学研究機関の責任者。ロスタムの死後、王位継承争いの中に身を置くこととなった。性格は極めて優しく気遣い屋。自分より他人を優先する傾向にあるのが偶に傷。
３つになる前に母を亡くしており、それをきっかけにトラストという最高のパートナーを手にした。二人で力を合わせ、後に王位を継承。
初めはローズ姫を苦手としていたが、一途さに心動かされて惹かれる。恋仲となり、後アシペル国第一王妃に迎える。
(基本年齢21/話によって多少前後)
◇トラスト＝ラ＝ヴェレット
ザールの親友兼側近。５つの時、母を亡くして尚健気なザールを見つける。
彼を守ると心に決め、そこからわずか５年(10歳の時)で王族側近の座を手にした超秀才。あらゆる意味で優秀だが、ザールのいないところでは少々冷酷と取れる行動もあり。髪も眼も真紅の為、“紅のトラスト”と呼ばれ畏怖の対象となる。性格は冷静かつ計算高く、ザールを一番に考える。
(ザールの２つ上)
◇レイスト＝ラ＝ヴェレット
トラストの弟。現在は王室の護衛官として雇われるが、後にザールの近衛となる。トラスト不在の折りはザールの護衛として側役につくこともある。性格は素直で人好きされ、ザールとも仲がよい。
(トラストの４つ下・ザールの２つ下)
◇ネスティ＝フォルト＝アシペル
ザールより８日早く生まれた第二王子。陰湿で人を人とも思わぬ性格の為反発するものも多く、順当に行けばロスタム死後に王位継承権を得るはずであったが、その性格故にザールと争う事に。
巧みな話術と金により騙した部下をザールに仕向け、執拗な嫌がらせをし果ては暗殺を企む。
末はザールとの争いに負け、王宮を去ることになる。
◇ダートリー＝ラ＝グルーム
ネスティの側近。陰湿で狡猾である。多少の慈悲の心は持ち合わせているようだか……
(基本年齢42)
◇ロスタム＝プロファー＝アシペル
第一王子で王位継承権を持っていたが、事故により母エヴィラスと共に死亡。
ザール虐めの筆頭だったが、それは母を想う心から。一時は幼いザールを城内に軟禁状態にしたこともある。性格は傲慢で自信家。頭は良いが、激しい感情が邪魔をして冷静な判断を妨げる。
(ザールの3つ上/享年22)
◇エヴィラス＝ウィーク＝アシペル
国王の正妃。国王の寵愛を受けるロディテに激しく嫉妬し、精神に異常を来たし始める。
(享年50)
◇ローズ＝ラヴァ＝シギリヤ
ザールに恋する隣国シギリヤの姫。小柄な美姫であるが、性格には激しさを含む。
現在は王位継承争いに揺れるアシペルに気軽に行くことが出来ず寂しい日々を過ごす。その時分に本当の美しさに気付き、内面から美しい姫君となった。
(ザールの１つ下)
◇アルベナ＝レイディモデル
ローズの侍女。ローズの姉的存在で淑女の代表格的女性。気品と優雅さを持ち合わせており、同時に厳しさもある美しい女性。
(ローズの5つ上)
◇ヴィライト＝トゥルス＝アシペル
現アシペル国王でザール達の父。子供達には平等に愛情を注いでいるが、個人的にはザールに王位を譲りたいと思う。ロディテを寵愛。優しさと厳しさを合わせ持った名君。
(基本年齢53)
◇ロディテ＝アンジュ＝アシペル
ザールの母で第二王妃。17年前、ザールが３つになる前に病気により死去。王室敷地内、見晴らしの良い丘の上に墓がある。
(享年27)
◇クレディート＝ラ＝ヴェレット
国王付きの側近でトラスト達の父。優秀さと優しさを兼ね備えているが故、王の信頼を最も得ている。
(国王の２つ下)
◇アージェン＝シーク
王室直属の諜報部員。かつては城下で盗人をしており、城へ盗みに入った折ヴィライトに自分の代わりに見聞きをするよう言われた。口汚いが、行動力思考力ともに一級品。ヴィライト、クレディートとは友達のような関係であり信頼しあっている。
(国王の15下)
◇カレア＝シング
ネスティ付きのメイド。
何かがおかしいと知りながらもネスティに傾倒。彼の為なら殺しも厭わない。
没落貴族で、かつてはサロンで歌姫と呼ばれていた。もう貴族ではないのだからと、自ら歌を封じる。
(ネスティの３つ下)