短編
□あついからだよ
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あつい
暑い季節
額を流れる汗は頬を伝い私の輪郭をなぞる
鎖骨に到達した時にはまた次の汗がとめどなく額から流れるのだ
もう拭うことなんてめんどくさい
あ、聴こえてきた……
私はただ突っ立っているだけなのだが彼等は違う
同じ人間なのだが、到底私にはこの暑い日差しの中こんなことできない
ジャッジャッジャ―――
暑い熱気とともに押し寄せてくる波を見ていなくても感じるのだ
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