短編集[小説]
□地方領主のHalloween!!
1ページ/3ページ
「毛利!!くそ毛利がぁ!!!今度こそ殺る!!!!殺ってやる!!」
「虎!!虎もふもふ!!!!もふもっふ虎!!!」
「……………帰りたい、森に…森…森」
「真っ直ぐ!!!真っ直ぐ!!!!」
「無敵!無敵ィ!!!」
恐山頂上。自機化回数が一度もない地方領主(とその他一名)達は暇を持て余し、集まっていた。
恐山近辺を領地とする南部晴政は、日本語なのに理解できない言葉を次々放つ彼らに、ため息をついた。
「………お主ら……わしにも理解できるように、もう一度」
南部を五人の大人が囲み、まるで子供のように主張し始める。