短編集[小説]

□だんごむし
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石の下、落ち葉の下。

そこが、彼等の家。

今日も、彼等は小さく短い命を抱え、必死に生きていた。

しかしある日、ある人間に住処の石を持ち上げられ、彼等の生活は終わりを告げられた。

「これがだんごむし…………」

人間は彼等をつまみ上げて、じぃっと見つめる。

「本当に、美味しいのでござろうか……?」
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