With love from Oborozukiyo

□resolution
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あの女を探すのは簡単だった。
JULIUS(ユリウス)と書かれた小さなバー。

昨日の歌が声が姿が今でも鮮明に覚えている。

目の前にいるその女は昨日とは随分と印象が違う。
化粧もして淡いブルーのドレスを纏いライトアップのせいか、色っぽく見える。

ここの客はあの女に釘付けになっていた。
シャチは勿論ペンギンでさえも。

「今日も綺麗だぜ!
レイラ」
一人の青年がそう言った。

レイラか。

レイラは舞台から降りて客に挨拶している。
どうやら今日は閉店らしい。

ロ「出るぞ」
シ「え!?もう出るんすか?」

帰路の途中ペンギンがローに言った。

ぺ「船長、酒が目的じゃないでしょう。何を考えているんですか?」
ロ「あいつが欲しい。あいつを船に乗せる」

ニヤリと笑いながら言った。

ぺ「賛同しかねません。相手は生身の女です。これからの航海に邪魔になります」

断られることは想定範囲だ。

ロ「ああ、そうだな。邪魔にはなる」
べ「えー。キャプテン諦めるの?」
ロ「俺が諦めたことなんて一度でもあったか?」

だよね!とベポは言った。


ペンギンは大きく溜息をついた。
ペ「…何度言ってもどうせあなたは聞く耳を持たないんでしょう」

勿論ペンギンが折れるのも想定範囲だ。

ロ「ああ」

ローは勝ち誇った様に笑った。
 

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