With love from Oborozukiyo
□pirates of HEART
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私はいつものようにドレスを纏い、ライトアップされた小さな舞台に立つ。
「待ってました!
レイラ」
一礼してピアノの音に合わせて歌い出す。
お店の中はいつもの面子が揃っている。
カランカランッ
大きな身の丈以上の刀を担いだ男だった。パーカーにジーパンというラフな格好をして帽子の間から見える深いクマは私の姿を捉えて離しはしなかった。
何故だろう、目が反らせない…
手にはDEATHと描かれた刺青。
空いている席にドカッと腰をかけ、長い脚を組む。
見惚れてしまった。海賊に…
あれ、あの人…もしかして!?
昨日のあの男だった。
あ、あの男手配書で見たことある。トラファルガーローだ。
確か懸賞首2億…
噂以上の海賊ね。
その男から少しの間目が離せなかった。
トラファルガーの後からぞろぞろと人が入ってくる。
キャスケット帽を被った男とPENGINと書かれた帽子を深く被っている男と…くっ熊!?
その異様な光景を見て驚きを隠せなかった。
トラファルガーが怪しく笑った。
ダメダメ!集中。
気にしない素振りで歌った。
よくこの島には海賊が来る。
小さな島だから海軍も殆ど来ない。来るときは私に求婚をしに来る時ぐらいだ。だから海賊にはもってこいの島だ。
「いいぞ!!レイラ」
「もっと歌え」
曲を歌い終わるとと拍手と同時に指笛や歓声などが聞こえてくる。
それに微笑みを返しながらまた歌う。
あいつのいる方は見ないようにしよう。そう思った。
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