底なしハニープール
□honey pool:2m
2ページ/8ページ
「泰楽くんもあんな風に笑うんだね…」
「初めてあんなカオの泰楽見た…」
「珍しいこともあるんだな」
『え、あぁ!ごめんねー。私お弁当ないのうっかりしててさ』
「しかも、気づいてないよん!」
「あれほどまでとは…」
『ここの人ってみんな優しいね。でも、ここでもこうなると思わなかったー』
名前が笑っていると、ひなが
「え?ここでも?」
『うん、割とこんな感じなんだよねー。っていうか、優しい女性がよく私に色んなものくれるんだよねー。イケメンって思われてるのかも。ふふふっ』
「す、すごい…!」
『みんな優しいから、バックに入りきらないの』
(ホンモノの王子様だっ…!)
そこへ
「2-A苗字名前さん。至急生徒会室まで来て下さい」
『あれ?呼び出し?私何か悪いことしたっけ?とりあえず、いってきます!』
「ちょっと待って」
ジュンが名前の腕を掴み、引き止める。
『え?何で?』
「トシ…」
「アイツ…!」
「きっと、また何か企んでるよん!」
『早く行かないとまずいんじゃ…』
「いや、俺たちも付いていく」
小次郎が言った。
『いやいや、みんなまで怒られるよ?とばっちり食らうだけだよ』
「多分違うと思う」
拓依は言った。
「とにかく、みんなで行こう!」
ひなの一声で全員が生徒会室へと向かった。