底なしハニープール
□honey pool:2m
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四時限目が終わり、昼休みとなった。
「名前ちゃん!一緒にご飯食べよー!」
『えー?!いいのー?!はいはいっ!食べるー!』
「拓依くんが食堂から帰ってくるまで待ってて」
『じゃあ、私も行ってくるよー』
「えっ?あっ、ちょっと」
ひなが呼び止める前に名前は拓依を追いかけて教室から出ていってしまった。
「とりあえず、俺らも追いかけようか」
「そうだな」
「ああ」
「姫!行くよんっ!」
「うん!」
名前を追いかけた一同が見た光景は想像を超えていた。
「そうなの!名前ちゃんって言うのね!」
『はい!よろしくお願いします』
その笑顔に拓依にしか普段はサービスしない購買のおばさんたちも名前に沢山の食べ物を渡していた。
「あ、お前らっ!」
拓依が6人に気づき、駆け寄る。
「何か、おばさんたちがすげー騒いじゃってさ!びっくりだよな!」
「面白ぇやつ」
「すごい子だよん!」
「私もびっくりしたー!」
『あれ?ひなちゃんたちどうしたの?』
「あははっ。いきなり拓依を追いかけるからびっくりしたけど、すごいね」
ジュンが珍しく声を上げて笑ったので、みんなもびっくりしている。