□春 〜桜〜
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みんなは笑って戻ってくれた。

「あっ、えっと。」
「ふたりは私の信頼できる友達だよ。」
「未唯、」



あとで私を心配して二人をつれて追いかけてきてくれたらしい。

ありがとう。



「私は優衣!よろしく!陽翠ちゃん!」

「あたしも自己紹介するわ!ふうりや!
よろしゅう!」


どちらも明るくて太陽みたい。。。
みんなもとっても笑顔で迷いがない。
このクラスでよかった
「うん!よろしく!優衣ちゃん!ふうりちゃん!みんなも!!」

「「「よろしく!!」」

友情が深まった朝の会の前、
雲のない真っ青の空と光り輝く太陽が私たちを祝福しているかのようにみえた。


キーンコーンカーンコーン

「やばっ!幸せに浸ってる場合やないでみんな!もどるでーーー!!!」






先生はまだ来ていなかった。
皆笑って教室に入ってくる姿を男子は
不思議そうに見ていた。

まっ、いか!

席に着くと優衣とふうりは近い席だった。しかも同じ班!うれしい!

未唯と優衣とふうりとで笑顔で喜びをかみしめた。

「陽翠、笑顔増えた。」
「えっ?」

話しかけてきてくれたのは優心君だった。
「まだ数日だけど、少しわかったよ。陽翠のこと。」

「そ、そう、ですか・・・私もわかったよ、、、少しだけだけど、優心君の事・・・」
「・・・また、戻った。」
「へ?」
「俺の前では、き、緊張しなくていいだろ。」
「う、うん。そうだね!」
「////お、おう」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・私、決めたよ種目。」
「何?」

私一緒に優心君と走りたい。

「一緒にメドレーする。」


「・・・おぅ。」
OKってことでいいよね?


これが私の最初のアピール。
もうこんなこと言えないかもしれないけど、

私は、あなたが好きだから。

たとえ、この気持ちを気づいてもらえなくても。。。
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