□学校生活スタート!
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今陽翠と一緒に、教室へ帰る途中。

陽翠を面白がってた俺が悪いんだよな・・・

ありがとうって言ってくれたけど、

今もずっと下向いてるからな、


・・・あの時は、楽しくてポーカーフェイスなんか忘れてたんだ。

一番素直になれたの陽翠と一緒の時だけだったのかもな…

「優心君!」

「っん?なんだ?」


「ぶ、部活って…バスケ部にするの?」

「あぁ、そういえば何も考えてなかったな…でも仮入部回るのもめんどくさいから、バスケ部にしようかな。小さいころからやってたし…」

あれ、陽翠顔赤い・・・さっきから、

言ったら、またどもっちゃうかな、せっかく今しゃべれてんのに・・・

触れないでおこう。

「あんたは?」

「あ、私は書道やってるんだけど・・・演劇部はいろうと思って。」

「えっ、なんか劇団とか入ってんの?」

「ううん。独学っていうか、ただ演じるのが大好きなだけ。」

「演じる人によって、同じ感情でも全く違って見えるんだよ。すごいって思った、初めてだったの、あんな感情は。」

こんなにしゃべる篠宮は見たことがなかった。
勇気に満ち溢れていた。

「そうか、ちゃんと夢があるんだな。」

「優心君は?ないの?夢。」

「あぁ。今はな、でも、いつかはできるって信じる。」

「そうか、まだ焦らなくてもきっといい夢みつかるよ、優心君なら。」

「ありがとう。」

あれ、ちゃんと喋れてる、篠宮に話すと軽くなる。

篠宮と話してる時だけはポーカーフェイスなんて使わないで気軽に話せるようになっていた。

「今度でいいから、俺の名前書いてよ。」
「…うん!いいよ。次の休みにでも。」

フワッ

あっ、まただ。

話してると・・・

幸せな気分になるんだ。
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