02/21の日記

17:59
rr短文
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全て消えてしまえばいいのに。消えないのなら自分自身が消えてしまいたい。それも無理ならこの目を潰して耳を切り取って唇を縫い付けてしまいたい。でもそんな勇気はない。ぐるぐる回る思考は現実になることはなく冷たいフローリングに押し付けた後頭部からだらだらと流れてゆく。

「ルキ」

なに、そう声を出そうとした。唇は確かに形を成したのに、その喉は動かない。

「ルキ?」

ぷつりと途切れた思考の切れ目に流れ込んできたのは何故か安堵だった。

「ル、」

嗚呼やっと叶ったのだ。俺を覗き込むれいたの唇が動く。喉が震う。沈黙が訪れる。このまま瞼を閉じてしまえば、きっと全て消える。

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