笠松先輩と .
□笠松先輩とおとなりさん
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なんなんだよ本当‥
美羽の理不尽さに若干の苛立ちを覚え
一緒に行きたいなら行きたいとはっきり言ってくれりゃあ可愛げもあるってのに、と
美羽の女らしさのカケラもない言動に呆れるばかりだった。
そんなとき
「相変わらず嵐のような人っスね、美羽さん。」
と楽しそうに笑ってる黄瀬の声がした。
本当だよ、と黄瀬の方を向き答えると
「でも超仲良いじゃないっスか先輩」
なんてヘラヘラした顔で黄瀬が言う。
仲良いって、
ただ家が隣同士なだけで
たまたま同じ高校で
同じ学年だってそれだけだろ、
「そのたまたまがまた運命って感じしますし!」
そう楽しそうに言った黄瀬は
すぐに真剣な顔になり
「でも、美羽さんって顔可愛いし、明るいし、面倒見もいいし、顔可愛いし、顔可愛いし。結構人気なんスよ?」
知ってました?
どこか意地悪く聞いてくる黄瀬を
るっせぇ、と、手であしらった。
「もたもたしてると取られちゃいますよ?」
去り際、黄瀬は後輩の分際で意味深な言葉を投げつけてくる。
それを無視し俺は教室へと足を進めた。
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