笠松先輩と .

□笠松先輩とおとなりさん
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「おいこら笠松!!!!」

女にしては恥じらいなく
どでかい声を出す彼奴に大きく溜息を吐く。
呼ばれた方に振り向くと途端に視界が真っ暗になり顔に激しい痛みを感じる。

「今日朝は何もないから起こしてくれるって言ってたよね?!」

そう言いながら先程俺の顔にぶつけてきた鞄をパンパンと叩く、

「だから起こしたじゃねぇーかよ!」

俺は言われた通り部屋までわざわざ足を運んで寝起きの悪い美羽を苦労しながら起こしたっていうのに、
なんなんだ俺が約束を守らず起こしてないかのような言われ方は
なんて理不尽なんだこの女。

「ずっとバスケバスケバスケバスケだった笠松が久しぶりに朝私と同じ時間に学校に登校できるっていうのにどうして一緒に行こうとしないの?」

可愛げもなく、はぁ、と大きく溜息をつく美羽。
美羽にとって
朝起こせ、は
朝起こして尚且つ一緒に学校行こうってことなのかよ、

わかるわけねぇだろ、
そんなもん知るか。

「一緒に学校行きたいなら行きたいって言えよ」

そう言うと美羽は
ムッとしながら

「察せよ!男だろ!!」

まじだからお前は笠松なんだよ!!!!

と、叫びながら走って行った。










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