音楽に心を込めて
□八曲
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『ふぁ〜……眠い』
今日は騒がしいなぁ……てか何で集まってんの?
「春姉!!おはよう!こっち、こっち!!」
音はうちを見つけて、手を振りながら呼んでくる。相変わらず元気だなぁー
『どうしたの?音。てかこれ何の集まり?』
「先週のテストの結果だよ!」
『ここの学校はこんなのやるの?』
「知らなかったのかよ」
音の隣から翔がひょこっと顔を出す
『知らないよ。そんなもの……てか点数は皆が見るものではない。自分だけ見れば良い』
「そしたら意味がないでしょう」
何の意味がないんだ?……
「貼り出されてる理由は、ライバル意識させることだろ?」
「そうです。相手の点数を見ることで更に相手より上を目指そうと言う気持ちとなり、努力する……と言うことです」
トキヤは掲示板を見ながら説明する。皆で仲良く目指せないのかな……。うちは昔いたユニットを思い出しながら俯いた
「春姉見て!!」
音は、うちをテスト結果を見るよう促す
テスト結果作曲コース
1位一十木春&七海春歌
2位……………
………
『これって良いこと?』
うちはテスト結果を見ながら音に聞く。うーん……もうアイドルと作曲をやっているうちが普通に1位を取って良かったのだろうか……
「良いことだよ!!だって1位だよ?春姉」
音はまるで自分が取ったかのように嬉しそうに言う
【3曲で合わせて1位って凄くない?】
【そう言えば、3曲たったの一日で出来たらしいぜ?】
【嘘でしょ!?】
周りから色んな言葉が飛び交って来る。どうしよう〜……やっぱ控え目にした方が良かったかな?!
<「ハローエヴリワーン!!」>
何処からか放送が流れてきた。嫌な予感しかしない
<「Miss.一十木アーンド、Mr.一十木&Mr.一ノ瀬……至急学園室に来てクダサーイ!!」>
『うち何かしたかな』
「行ってみないと分かりません」
『だよねー』
うち達は渋々と学園長室に向かうのであった