音楽に心を込めて
□七曲
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「と言うことでテストを行う。因みに一十木お前は最後だ」
日向さんはテストを説明した後にうちに言う
まぁ最初にやっちゃったら後半の人達が、緊張するからね
うちはそれを承諾した
それまでは暇だなぁー
「そんじゃぁ……順番に来るように」
そう言って日向さんは教室に出て、レコーディングルームに向かった。そして次々と帰ってきて、うちの番が来る
〜レコーディングルーム〜
「良し。来たな」
『緊張する〜』
「緊張してねぇだろ」
うちが中に入りながら言うと日向さんに突っ込みを入れられた
「春姉緊張してないの!?」
「一十木。お前より経験は上なのだから、緊張しないのは当たり前だろ」
『ごめん。日向さんー!どっちが経験上なの!?一十木二人いるよー!?』
うちは手を挙げながら、日向さんに突っ込んだ
「そういやぁ……お前ら姉弟だったな;」
『そうだぞー。それに日向さんに春って呼んでって言ったのにさ……呼んでくれないんだよ!?音ー!!』
うちは業とそう言いながら、音に抱き着いた。抱き着かれた音は慌てながら、受け止める
「ふぅん……」
「はぁ……」
音の後に立っていた、レンは意味ありげに日向さんを見て、トキヤは呆れながら溜め息を吐いていた。
「分かったから、さっさとテスト始めんぞ」
『名前で呼んでくれる?!』
喜びながら日向さんに聞く。日向さんはその時、うちが何に見えたのかは知らないが、うっと言いながら見ていた。諦めたのか、溜め息を吐く
「名前で呼んでやるから、さっさと始めろ」
『わぁーい♪』
うちは楽譜と音源のCDを取り出して、機材に向かった
『(うん♪この機材ならいけそうかな♪)先ずは、レンよろしく♪』
「OK」
レンは自信満々でブースの中に入った