第2章

□生徒会イベント
1ページ/4ページ



えッ!?


もう始まったの!?


ダダダダダダダダダ


校内は皆の足音で騒々しくなった。


リンとクラピカ、ゴン、キルア、レオリオ、ポックルはその場に呆然と立ち尽くしていた。


レ「はッ!!突っ立ってる暇はねぇッ!!早く見つけねーとリンの貞操が危ねぇぞッ!」


レオリオがワタワタと騒ぎだし、皆を外へ促そうとする。


『俺はどうしたら良い……?』


ポ「お前も探せ!見ず知らずの奴にキスされたくなかったらな!」


はッ


そっかッ!!


私が見つければ何もされずに済むッ!!


赤の他人にブッチューされたくないしッ


『早く見つけださなきゃ!みんな行くよ!!』


リンは素早く制服に着替え、クラピカの腕を引っ張り、教室を出ていった。


ポ「俺達も探すぞ!」


ポックルは皆を外へ行くよう促した。


校内は広い。


その中で小さなアクセを見つけるなんて難しい。


だからそんな心配しなくても大丈夫だと…思う……。


でも全校生徒約千人が、一斉に校内を走り回ったら、早いうちに見つかるのかもしれない……。


とにかく手当たり次第探さないと。


私は校内を走りまわり、アクセを探し回った。


「ダイヤみっけーーッッ!!」


30分が経過した時、一人の生徒がアクセサリーを手にし、声を上げた。


場所は噴水。


声を上げた生徒の手にはダイヤの鍵の形をしたネックレス。


もう片方の手には宝箱。


男子生徒は嬉しそうにアクセサリーをポッケに入れ、また走りだした。


それと同時に大勢の生徒が、アクセを持った生徒を追いかけだした。


そう、これは時間がある限り最後にアクセを手にした者が勝利を手にするのだ。


どうしてそこまで私とデート&キスしたいのか分からない。


追いかけられている生徒を哀れに思いながら、草むらやベンチの下などをくまなく探す。


一番に探さなきゃいけないのはハートの鍵のネックレス。


生徒会が隠すとしたら何処に隠すだろう……。


さっきのダイヤのネックレスは、噴水の所にあった。


よく考えたら噴水はダイヤの形をしていた……。


『ねぇ、もしかしてクローバーは草むらの何処かにあるかも……。』


ゴン「俺も考えてたけど、よく考えれば単純な答えが出てくる気がするね!」


『でも一番に探さなきゃいけないのはハート!キスだけは絶対嫌だから(汗』


レ「キスは絶対ダメだぞッッ!!」


ク「当たり前だ!」


キ「そんなの当然だろ!誰がさせるかよ」


レオリオ、クラピカ、キルアは草むらを物凄い勢いで掻き分けながら探す。


とりあえず1個でも見つければデートをしなくて済む。


ここら辺で三ツ葉のクローバーがある場所って何処だろう……。


丘……?


ベンチが沢山ある中で……


あそこかも……。


私は丘で一番見晴らしの良い場所へ走った。
(※何故校内に丘があるかは触れないでください)


街が一望出来るカップル席と言われるこのベンチ。


周りには沢山の三ツ葉のクローバー。


ベンチの下を覗くと端には小さな小さな宝箱が……


『あった!!!!』


宝箱を開けるとクローバーの鍵の形をしたネックレス。


真ん中にダイヤがはめ込まれていて綺麗……。


ク「見つかって良かったな」


クラピカは微笑みながら私の肩に手を置いた。


私はネックレスを首につけ、宝箱をポケットに入れた。


シャツで鍵の部分が隠れるから普通のネックレスをしているように見える。


これで誰にも奪われないだろう。


次は本命のハートのネックレス


ハート……。


『なんか心当たりある?ハートと言えばみたいな所』


「「「「「…………」」」」」


皆黙って考えたが、なかなか思い浮かばない。


ポ「時計台……」


ポックルがポツリと呟いた。


『時計台……?』


ポ「あぁ、告白の定番ポイントで、時計台の前で告白すればOKもらう確率が高いとか……」


ゴン「うんうん、よく帰りに時計台の前で告白してる所見るよね!」


男子校なのに……?(汗


さっきのカップル席もそうだけど、やっぱりホモが多いんだね……。


キ「そういえば時計台の時計の針がハート型だった気が……」


それだッッ!!


私達6人は正門のすぐ近くにある時計台へと走った。


周りには誰もいない。


時計台の辺りを探したが、何も出てこない……。


四方八方から時計を確認出来る時計台。


それは4つの時計があるから。


下から見ると死角になって、上にある物は見えない。


もしかしたら……


と思ったら、クラピカがすぐ近くの桜の木に登り始めた。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ