第1章

□兄妹会議
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只今兄妹会議中。


この日は帰りが遅くなったせいで、お兄ちゃんはイライラしながら玄関で仁王立ちして待っていた。


クラピカが説明したら、お兄ちゃんは激怒し、兄妹会議を開く事になった。


クロロ「…つまり、3年の校舎にいたのは生徒会に行ってたからで?そのキスマークはヒソカがやったものか?(怒」


『う、うん…』


クロロ「それで、隙を狙って逃げ出したが、体力を使いすぎて気絶したと…。そしてクラピカが見つけて看病したということか」


『うん…』


怖いです。


お兄ちゃん、こめかみがピクピク動いてますよー。


「ヒソカ殺すッッ!!!(怒」


『おっお兄ちゃん落ち着いて!!』


お兄ちゃんが鬼の形相で何処から出したのか分からないけど本を持ちながら何処かに行こうとしたので、必死に止めた。


クロロ「これが落ち着いてられると思うか!?今からでもヒソカを殴り殺しに行きたいくらいだ!!」


もぅー…かなりキレちゃってるよ(汗


お兄ちゃんの事だから本気で会長の事殺しに行きそうで怖い(汗


ク「とりあえず作戦を立てましょう」


クラピカはこの状況で落ち着いている。


ある意味凄い。


クロロ「あぁ、そうだな…。クラピカ、俺達はもう兄弟だ。だから“兄貴”と呼んで構わないし、敬語も必要ないぞ」


お兄ちゃんは本をしまい、下に座りなおした。


ク「わ、分かった…兄貴…///」


クラピカは恥ずかしいのか俯いているが、耳がほんのり赤くなっているのが分かる。


クロロ「(カワイイ…)」


クラピカってクールなのに、照れやさんだよね♪


クロロ「とりあえず俺はヒソカとイルミと同じクラスだから色々と調べてみよう。過去に起きた問題もだ」


『お願いね!!お兄ちゃん!!』


ク「私は仲間と一緒にリンを守ってみせる」


『ありがとう』


私は2人も頼れるお兄ちゃんがいて幸せだな。


クロロ「クラピカ…お前、良い奴だったんだな…(泣」


クロロ兄が泣き真似をしながらクラピカに抱き着いた。


ク「今までどんな奴だと思っていたんだ(汗」


クラピカは呆れたようにクロロ兄を見た。


クロロ「そうだな…王子気取りの冷血野郎?」


サラッと酷いことを言うクロロ兄はある意味最強だ…。


ク「…はぁ(汗」


クロロ「だが、リンには手を出すな。出したらお説教だ!!」


なんつー可愛い事言ってんねん。お兄ちゃんや。


ク「心配するな。こんな天然を相手にはしない」


なッッ


『なんだとーーーッッ!!!』


クロロ「この天然ちゃんが可愛いんだろ〜♡」


人が気にしてることを…(怒


『お兄ちゃんまでそんな目で見てたんだ…(泣』


私は目尻に涙を溜めて、クロロ兄を見た。


クロロ「すっすまんッッ。お兄ちゃんはリンが可愛いって意味で言ってるんだ(泣」


『もぅクロロ兄なんて知らないッッ!!』


必死に言い訳を述べる兄を全面無視し、私は頬を膨らまし、そっぽを向いた。


クロロ「リン〜〜(泣」


良い歳してボロボロと涙を零している。


私はつーんとそっぽを向いたまま。


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