第１章
□みんなの目線
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《クラピカside》
今日は転校してきた奴がいる｡
名前はリン｡
来週には兄妹になる｡
男の姿で来た時は今時のイケメンだと思ったいた。
だが変装を解いたら、とても可愛かった｡
栗色の艶やかな髪、白雪の肌。
濁りの無い大きな黒い瞳、長い睫毛。
紅色に染まる頬、ぷっくりとした形の良い唇。
時が止まったのかと思った｡
そのくらいリンを見つめていたようだ｡
思わず赤面してしまったが､リンに見られたか？
女は苦手だ｡
極力平静を装い､ポーカーフェイスを崩さないようにしてきたが…
リンを見ていると自分が自分で無くなる様な気がした｡
胸が熱くなり､頬が緩んでしまう｡
それともこれが私なのか？
リンの優しい笑顔を見ているとなんだか安心する｡
心が穏やかになる｡
この気持ちは、何なのだろう…
《ポックルside》
今日は転校生が来た｡
成績優秀な奴らしいから､どんな奴かと思いきや……女？……イヤイヤ男か……｡
あまりにも低身長で肩幅が狭くて華奢だから女かと思った｡
しかもクラピカと知り合いなんて気になる…｡
あいつが俺ら以外に興味を示すなんて珍しい｡
他人と一線を引き､一人か俺らといる事が多いあのクラピカが……｡
２人の関係を聞くと､来週になったら兄弟になるとか｡
なるほど｡
リンは笑うと本当に女の子だ｡
あいつもこの子といれば､昔みたいに笑えるようになるかもしれない｡
君ならクラピカの心を開く事が出来るかもしれない｡
《ゴンSide》
今日は転校生が来た｡
名前はリンちゃん。
すごくカワイイなぁ〜♪
花が綻んだように笑うんだなぁー……｡
クラピカと兄弟になるみたい｡
一緒に住むのかぁ〜｡
ちょっと複雑…｡
ん？何で複雑なんだろ…｡
俺､なんだかリンちゃんが気になるな…
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